昨日は岐阜にある未来工業株式会社に伺い、創業者である山田相談役の講演を拝聴し、工場見学をさせて頂いた。
特徴ある経営スタイルでTV番組にも多く取り上げられる同社。僕も「カンブリア宮殿」も見たし、山田相談役の講演会にも参加したこともある。営業時代は飛び込みでプロモートした企業だ。(箸にも棒にもかからなかったが・・・)
今回の企画を立てたのは愛媛にあるパートナー企業のコンベックス。参加者は四国を始め、福島、金沢など全国各地から集まった。このユニークな経営を自分の目で確かめたい意志の表れだろう。
数々のメディアで紹介されているため、あえてここで披露する必要もないが、その仕組み作りや意識付けの醸成は徹底している。経営理念でもある「常に考える」はあらゆるところに掲出されている。
エントランスにも
食堂にも
工場にも
掲示板にも
事務所内や階段も含め、ありとあらゆるところ。
昨日の数時間の滞在でしかないが、完全に頭の中に擦り込まれてしまった。この掲示だけでもかなり勉強になった。社員に対し何か重要なことを伝えようとすれば、これくらい徹底しないと頭に入らない。
そして、社員の提案やアイデアも至るところで活かされている。
どんな提案でも500円支給され、一番多く提出する社員は年間250件ほどという。
それは肝心の自社商品も同様。国内シェアの8割を占める製品も社員の創意工夫から生み出されているのだ。
コスト意識もここまで徹底されれば、自ずと社員もそれ相当の行動となる。
業種業態は違えども、参考になる点は多かった。
原点にあるのは山田相談役の「社員を喜ばすためには何をすればいいのか」にある。年間休日約140日、残業禁止、3年間の産休制度、定年70歳、作業服自由など、これも基を辿れば社員を喜ばすことを考え、「ヤル気」を引き出すことに繋がっている。
僕が社内でいろんな事を手掛けているつもりでも、ここまで見せつけられると、子供のママゴトに過ぎないのがよく分かる。日本各地からだけでなく、海外から見学者が訪れる理由もそこにあるわけだ。
今回の企画を提供してくれたコンベックスの遠藤社長に感謝!
このような企画を名大社で考えるのもいいな。
常に考えよ!
2012年6月9日