55歳からのフルマラソン (新潮新書) 55歳からのフルマラソン (新潮新書)
(2012/05/17)
江上 剛

商品詳細を見る

マラソンを始めてから、半年でフルマラソンにチャレンジするその姿勢にまずは感服。
走り始めて既に4年経過する自分がまだフルマラソンにトライできていない現実がひどく情けなく感じてしまう。
著者のマラソンへの想いに共感すると共に、何とかしなければと改めて思わせてくれた一冊である。
著者と同様に僕がマラソンを始めた時も、自らの状況が最悪の時期であった。そのままの状態が続けば、仕事を放り投げてもおかしくない環境にいたのが、マラソンを始めた時期だった。大げさに言えば、走ることで自分と正面から向き合い、諦めないことの大切さを身を以て実感していたと言っていい。
著者とは仕事の責任の重さもスケールも比べ物にならないが、同じような悩みを抱えていた点において相通じる面が多い。
それにしても1年半後には、フルマラソンで4時間切りを達成してしまうのだから凄い。一冊の書籍を出版するのもうなずける話。本当に見習わないといけない。
仕事が忙しいとか、夜の付き合いが大変とか、言っても言い訳に過ぎないのが事実。結果が全て証明しているのだ。
マラソンを通しての地域活性化や消費行動にイノベーションを起こす章についても大いに賛同。
そして、そうなんだ。
「マラソンは唯一、過去の自分だけがライバルだ。」
頑張らねばならない。