昨日はクラブ愛知朝食会。
会社の朝当番の出勤より早く、7時には会場となるホテルに到着。朝一番からの健康的な行動は腹が減る。経済人が集まる紳士的かつ高貴な場でご飯をお替りしてしまった。
この日は東海地区屈指のIT会社社長の講演。僕よりも7歳上の先輩にあたる。
講演内容はてっきりIT業界の動向についてかと思っていたが、それは勝手な思い違い。中国に進出し仕事を取り組まれた背景から、その中国の現状を語る内容であった。
その前日が台湾。今回は中国。偶然に過ぎないが、アジアに関しての話が続いた。中国に詳しい方にとっては常識的な情報なのかもしれないが、一度も訪れた事のない者にとっては興味深い面白い内容であった。
なぜ日本企業が中国へ進出するのか、中部地区の進出は何千社あり、どの地区が多いのか等ビジネスに直結する話もあったが、僕が面白かったのは中国人気質の話。
一般的に僕らが捉えている中国人のイメージはあるが、より現場で接してきた方だからこそ理解し得る中国人像がそこにはあった。
それは明らかに日本人の価値観とは大きく異なる。前日の台湾人の話が日本人に近かったため、違いがより明確。非難するつもりはないが、その考え方は我々と相容れないことも多い。
どちらかと言えば、欧米的な価値観を持っているのではなかろうか。働き方も終身雇用という考え方は乏しく、いかに履歴書のスペースを埋めて、これまでのキャリアを書き込むことを優先する。全てがそんな風ではないだろうが、気風としては自己をどう他人より上手く見せるかが重要となってくる。
働くプライオリティも報酬が一番であり、日本人が求めるヤリガイはあまり求めていない。自分に有利なステップをどう積み上げていくかが重要という。それが経済成長を遂げた現状を上手く表しているのかもしれない。
そんな中国だが、今後の課題も多いようだ。その一つに小皇帝(一人っ子政策)が挙げられる。一人っ子として甘やかされて育ってきた環境であるため、人間的に弱い若者が多いというのだ。今後、うつや自殺者が多く発生する予測もされている。
その点に関して言えば、今の日本と近いのかもしれない。気質が全く異なるとはいえ、共通の課題もあるようだ。
一昨日、昨日と話を伺って、根拠なく同じアジアだと一括りにしていたことは反省せねばならない。
これから韓国人やタイ人、ベトナム人などアジア系人種の特徴について伺う機会があるかもしれない。ステレオタイプに判断するのではなく、自分の目で見極める力も必要となるだろう。
2012年7月11日