この映画には、こんなキャッチコピーがセットされている。
「伝説が、壮絶に、終わる。」
何とも意味深なコピーだが、映画を観終わった時に納得した。その通りだと・・・。
前作「ダークナイト」も重厚で痛々しい作品だったが、本作もそれを引き継ぎ、とても悩ましい作品となっている。
同じヒーローものでも、少し前に観た「アメイジング・スパイダーマン」が子供向けの娯楽映画なら、本作は大人向けの社会派映画といってもいいだろう。
勧善懲悪だけが正義ではなく、揺れ動く正義も存在するのだ。人間っぽいし・・・。
そんな言い方をすると退屈そうな映画に思えるが、決してそんなことはない。約3時間近い上映時間も全く苦にならないし、僕が今年観た映画の中ではベストの作品と言ってもいい。
(大した本数を見ていないので、参考になりませんが・・・)
街や人の描き方もリアルとバーチャルが融合され説得力があり、実在しそうだから恐ろしい。僕としては楽しめた映画だった。
この映画は日曜日の午前中に名古屋駅のミッドランドスクエアシネマで観た。
これまでミッドランドスクエアシネマには仕事帰りのレイトショーしか入ったことがなかった。その時間帯はいつも閑散としていて心配だったが、昨日の劇場を見てホッとした。多くのカップルや家族連れで賑わっていたからだ。
ミッドランドスクエアシネマの前身となる映画館で大学時代の4年間をバイトで過ごした身としては、お客さんの入り具合は気になるもの。忙しいそうで良かった。
休日にお邪魔することは滅多にないが、その雰囲気をたまには体感しないといけない。
2012年8月20日