ロボジー スタンダード・エディション [DVD] (2012/08/03) 五十嵐信次郎、吉高由里子 他 |
昨日は、ちょっと遅い夏休み。
子供たちは既に学校が始めっているため、のんびりと一人の時間を過ごす。こういう時に限って、何の予定も入らない。入る時はいくつも重なって大変なのに不思議だ。
きっと家族で観た方が盛り上がる映画だと思うが、一人しんみりと観た。
矢口監督の映画は、いつもシアワセだ。全ての映画を観ているわけではないが、「ウォーターボーイズ」しても、「 スウィングガールズ」しても、とてもシアワセな気持ちになれる映画を作ってくれる。
どの映画も何となく間抜けな主人公で、こちらが手を差し延ばしたくなる存在が多い。それがまたいいのだ。
今回の「ロボジー」も、こう言っては失礼だがデタラメでバカバカしい。しかし、そこがたまらなく愛らしい。世の中はそんな上手くはいかないはずだが、こんな現実があったら許してしまいたいと思える。
矢口作品に欠かせないのは竹中直人。
この映画では、ワンシーンだけセリフもない。しかし、インパクトは絶大。
要所要所に洒落っ気を盛り込みながら映画は進行していく。ラストシーンもとっても良かった。
この映画の主役 五十嵐信次郎はこれまで名前を聞いたことのない役者。巧みにうだつの上がらない老人を演じている。調べてみると、それはミッキーカーチス。ロックのイメージなんて微塵も感じさせない素晴らしさだった。
個人的には、この手の日本映画が好きだ。CGを駆使したり、派手なアクションシーンの映画が目立つが、人と人とが真っ直ぐに向き合う映画がいい。