3週間ぶりの投稿になってしまった。
ようやく本書のブログも2000年代に入った。
記憶に新しい映画が多いはずだが、そうでもない。
2000年代を振り返ってみると映画を観た本数は90年代より少ない。
特に前半は語れるほど映画を観ていない。
仕事が忙しくなり、子供も小さかったため、
ほとんど自分の時間を確保できなかった。
90年代後半から続いているね・・・。
映画館で記憶があるのは「千と千尋の神隠し」(01年3位)。
本作は日本における映画史上すべての記録を塗り替えた。
興行収入は304億円と数年前までトップ。
作品を配給した東宝の興行収入の半分以上を1本で稼いだ。
東映と松竹に至ってはその年の年間興行収入のすべてを足しても追いつかなかった。
さすがに僕も満員の映画館で観た。
当時、幼い娘と一緒に観たのだが、カオナシが怖くてずっと泣いて映画館から出たがった。
おかげで映画に集中できず、面白さも半減。
幼児が観るには早すぎた(汗)。
この頃から日本の配給会社は東宝一強となり、独立系配給会社は淘汰されていった。
それはそれで寂しい。
2000年代は今活躍する映画監督が続々と登場した頃。
行定勲監督が「GO」(01年1位)、矢口史靖監督が「ウォーターボーイズ」(01年8位)、
是枝裕和監督が「誰も知らない」(04年1位)、山崎貴監督が「ALWAYS三丁目の夕日」(05年2位)、
西川美和監督「ゆれる」(06年2位)など。
山田洋次監督の健在ぶりは変わらず、時代劇で気を吐いていた。
11年振りの周防正行監督は「それでもボクはやっていない」(07年)でまた1位を獲得。
いやいやどこまで1位を撮り続けるんだと思ったが、さすがにそれ以降は取っていない。
外国映画はこの10年は接する機会が少なかったので、知った作品も観た作品もわずか。
タイトルや内容をチェックしてもピンとこない。
このあたりは勉強し直さないと・・・。
その中で活躍が目覚ましく評価も高かったのがクリントイーストウッド監督。
爺さんになってからすこぶるいい作品を作っている。
「スペースカウボーイ」(00年1位)、「ミスティック・リバー」(04年1位)、
「ミリオンダラー・ベイビー」(05年1位)、「父親たちの星条旗」(06年1位)、
「硫黄島からの手紙」(06年2位)、「グラン・トリノ」(09年1位)、
「チェンジリング」(09年3位)。
未だに観ていない作品が3本。
何とかしなきゃいけないが、ほとんどの作品が1位なんて、もう何か語る必要もない。
話題作は外国映画のように思えるが、興行的には日本映画が外国映画を上回るようになった。
前述の「千と千尋の神隠し」のようにアニメ作品が映画界を牽引した要素が強い。
それに頼るばかりでは本来の良さが失われるようにも思えるが、これも時代の流れ。
2010年代は少しずつ映画を観る回数が復活。
ブログも始めたので映画コラムニストへの道も歩んでいくことになる。
どうまとめていくかな。
続く・・・。