うちの娘は中学3年生。そう、受験生である。
名古屋では本日より私立高校の受験がスタートした。つい最近まで知らなかったが、この地区では私立3校、公立2校、最大5校まで受験できる。
僕らの頃は私立1校、公立1校だったため、そこと比較すると大学受験並み。娘は私立2校、公立2校の4校を受験するわけだが、私立が今週で公立は3月中旬なので、結構長丁場の戦いとなる。戦いなんて大袈裟な表現だが、本人にとってはこれまでの成果を試す時であり、かなり真剣なのだ。
最近は高校への進学も推薦枠が増え、その選択肢もあるようだ。既に私立も公立も推薦での結果が出ており、順調な生徒は落ちついた生活をしているという。
親の立場で言えば、子供に少しでも楽をさせたいという気持ちもあるだろう。僕もその気持ちがないわけではない。その選択を頭がよぎることもある。しかし、それではいけないとも思っている。
これはあくまでも個人的な考えであって、推薦自体を否定することではないので誤解しないでもらいたいが、僕はしっかりと試験を受け、競争の中でその合否をはっきりさせてもらいたい。
それには理由もある。
余程優秀な学生であったり、ある分野で秀でた実力を持つ学生であれば、その選択肢も有りだと思うし、本人の努力が正当に反映されるべきだとも考える。しかし、僕のような凡人の娘であれば、その努力でもって実力を証明するしかない。
本人がギリギリまで懸命に頑張ったことをその競争の中で良いも悪いもはっきりさせた方がいいと考える。受かれば素直に喜べばいいし、落ちたら悔しがればいい。
結果は大切だが、特に子供においてはそこまでのプロセスの方が重要。自ら「一生懸命やりました」と自信を持って言えることが貴重だと思う。
きっとその経験が、今後の生活にも活きてくる。大学受験も同様。推薦の比率が高まっている昨今であるが、ここも一般受験で乗り越えて欲しい。
娘とそんな会話は一切したことはないが、娘は推薦を断り、第一志望の公立高校を目指し勉強している。幸いにも愛知県の公立高校はレベルも高いと言われる。そこに対してチャレンジしてもらいたい。
そのようなことで本日を迎えたわけだが、父親としては気の利いた言葉も掛けてやれず、「気をつけて行ってきなさいな」と言ったのみ。それには「はい」とつれない返事があっただけ。相変わらず冷めた関係が続く親子だが(笑)、これからしばらく続く緊張する日々を見守っていきたい。
本日は天気も良く比較的暖かい。
既に試験真っ最中であるが、健闘を祈る。
2013年2月5日