つい先日まで放送されていたNHKドラマ「メイドインジャパン」。
普段、ドラマを観ることはほとんどないが、NHKはたまに硬派な社会派ドラマを見せてくれたりするので、久々に鑑賞させてもらった。
リアルタイムでは見れなかったため、録画したものをなんと3話まとめて一気に観てしまった。4時間近い長時間になるわけだが、飽きることなく観ることができたのはドラマとしての実力の証だろう。
唐沢寿明、高橋克実、吉岡秀隆、國村隼ら俳優陣も見事にハマリ役だったと思うし、今の日本企業が抱える問題点もストレートに表現していた。
しかし、おやっと感じる場面が多かったのも正直な感想。かなり強引で乱暴な展開だったし、決断のスピードが早いのはいいが、あまりにも直観的な判断で、会社の存続を賭ける場合において、不安視される面も多かったのではないだろうか。それでも好きとか嫌いとかばかりのドラマよりも好感は持てるけど。
このドラマを観て思い出したのが同じNHKの社会派ドラマ「ハゲタカ」。
舞台となるタクミ電機とハゲタカで買収を仕掛けられた大空電機とダブってしまった。リーマンショック前とそれ以降という根本的な違いがあるものの、大企業が抱える共通する課題は昨今のニュースで報道されている通り。
僕が勝手に思っているだけだが、ドラマの撮影場所も同じ現場があったのではないかな。工場の一部があまりにも似ていたから・・・。
ただドラマとしてのクオリティは、申し訳ないが「ハゲタカ」のほうが断然上だと思う。
ストーリー展開の巧さ、ワンカットの表現力、奥深いセリフなど・・・。やはりこのドラマを超える作品にお目にかかることは難しいのかもしれない。
となると、何となく話に上がっている企画も本格的に実施する必要があるのかも。題して「ハゲタカを観て語る会」。ハゲタカファンも意外なほど多いし・・・。
この「メイドインジャパン」を観て、真剣に考えてしまった。
懇親会の場所も含めて・・・(笑)
2013年2月18日