続編で製作された映画の場合、一作目よりもつまらないケースがほとんど。作品として前作を上回ることは相当難しい。
しかし、この第2作はかなり面白い。このままシリーズ化され、第3作、第4作へと続いていきそうな予感がプンプンとしてくる。
1作目をDVDで観た時もブログで書いたが、主役の大泉洋は実にカッコよくはまり役。彼はコメディアンなのか、二枚目俳優なのか、もしくはアクション俳優なのか、どのジャンルに属するのだろうか。軟派も硬派も同時に演じ切る俳優って、今の日本映画界には案外いないかもしれない。歩き方がメチャクチャ格好いいと思うのは僕だけではないだろう。
今回も舞台は札幌ススキノ。猥雑感たっぷりの情緒ある街を醸し出している。
絡まれて殴られるのは嫌だが、深夜の時間帯に彷徨ってみたいと思わせる魅力的な街。映画を観ながら、もう一度行ってみたいと本能的に思ってしまう。前回も同じことを書いているが、更にエスカレートしているようだ。秋の北海道も魅力的だし。
コンビ役の松田龍平もいい相棒を演じている。ここ最近は「ハゲタカ鑑賞会」の開催でよく目にするし、「船を編む」は予告篇しか見ていないので何とも言いようがないが個性が光っているように思える。
弟は完全な二枚目路線だが、兄は多種多様な役をこなしそうだ。本作でのとぼけぶりは映画のいいアクセントになっている。このコンビで次作も観てみたいな・・・。
いつものように映画の中味には全く触れていない評論になってしまった。
あっ、そうそう、登場する大物政治家はきっとモデルになる人物がいるはず。誰を想定して役作りをしたのだろうか。
2013年6月1日