写真は昨日の中日新聞のスポーツ欄。今年のグランパスを象徴するようなピクシーの落胆した表情。バックにある横断幕がもの悲しい。
グランパスは現在13位と低迷している。夏場に勢いを取り戻したものの、ここ最近は連敗が続き、下位に甘んじている。天皇杯も聞いたことのないような格下チーム(失礼!)に敗れ、早々に姿を消した。
ピクシーの今期限りの退任はうなずける話だし、プロの世界では当然ともいえる。6年間同チームを指揮した外国人監督は存在しないわけだし・・・。
だが、一人のファンとしては寂しいし切なくもある。あの喜怒哀楽を前面に押し出した表情が見れないのも残念。
ただ間違いなく言えるのは、グランパスにとって最大の功労者はドラガン・ストイコビッチ、ピクシーだ。
現役生活7年、監督として6年。合計13年での実績は僕らグランパスファンにとって最大の喜びをもたらせてくれた。改めて感謝すべき。
ピクシーがいなければ、今頃、J2でもがいていたかもしれないし、優勝なんて遥か先の夢でしかなかったかもしれない。コアなグランパスサポーターは否定するかもしれないが、僕なんかはそんな事を勝手に想像してしまう。彼がいなければ今のグランパスは存在しないと。何よりサッカーが面白かったし・・・。
本当に本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
新聞記事にはマンネリ化という言葉が時折使用されている。それはピクシーに限らず、サッカーに限らず、長期政権がもたらす一つの弊害だろう。
よく言えばチームが和気あいあいとして一体感が醸成されるのだろうが、悪く言えばチャレンジ精神や緊張感が乏しくなる。チームとしての活気が衰えるわけだ。(そう思うとベンゲルやファーガソンは凄いのか・・・)
これはプロスポーツの世界だけでなく、ビジネスの現場、一つ一つの会社でも言えることではあるだろう。僕が恐れていることのひとつでもある。
たかだか4年目を迎えるボンクラ社長なので大した経験もなく語れることもないが、トップが変革をし続けない限りは、組織はぬるま湯につかりマンネリ化に陥る。それに危機感を覚えなくなる。
プロスポーツは順位という一目瞭然の分かりやすさがあるが、会社の経営は順位がはっきりと出るものではない。景気や時代のトレンドのせいにして責任転嫁も難しくはない。だからこそ気をつけねばならない。
昨日の新聞の記事を読みながら、マンネリ化の恐怖を考えてしまった。
話は戻りグランパス。いくら監督の退任が決まったからといって、誰も今の順位を許さないだろう。サポーターも選手も、何よりピクシーが自身のプライドが決して許さないだろう。残り7節の健闘を祈りたい。
そして、最後にやっぱり感謝。今までありがとうございました。
2013年10月4日