7日(木)はトーマツイノベーションさんの主催する講演会に参加。全国でも活躍する方が少ないと言われる企業再建弁護士の村松謙一氏の講演に・・・。
僕は全く存じ上げなかったのだが、村松氏の活躍は新聞はじめ多くのメディアでも紹介されている。2007年年明けに放映されたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でもかなり話題になったようだ。
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今回の講演では村松氏の簡単な紹介の後、この番組を会場で見せてもらった。感動した。涙が出そうになった。
村松弁護士の下には瀕死の重傷、もやは倒産寸前の企業(主に中小企業)が駆け込む。大体のケースが銀行への返済が滞り、倒産も時間の問題という企業のトップがほとんど。
そのトップの苦悩を聞き入れ一緒に再建案を作り、銀行に交渉し倒産を回避したあと、再建の道に導く。
弁護士でありながら裁判所に出向くことはほとんどなく、もっぱら出向くのは銀行。そこで綿密な再建案を提示し何度も交渉しながら、銀行への返済を減らしていく。
簡単に書いてしまうとチープだが(苦笑)、そこに至るまでの過程とその仕事に賭ける情熱は見ていて感動的だ。村松弁護士自身のトラウマとなる体験もあるのだが、一人でも多くの経営者を救いたいという強い気持ちと行動力には驚くと共に敬服するばかり。
思い悩んだ経営者は村松弁護士との相談の後、そのほとんどは笑顔になっていくという。何日も食事が全く喉に通らなかった経営者が帰りにはどんぶり飯をお替りできるような安心感を与える。
村松弁護士は「倒産なんてない。借金は消しゴムで消せる。」と仰られていた。それも法的手続きに則って行う合法的な業務なので間違いはない。話を伺いながら目から鱗状態だった。
2時間の講演の後、なんとありがたいことにその村松弁護士と食事をご一緒することとなった。倒産の相談をするわけではないですぞ(笑)。
たまたま偶然が重なってトーマツさんと一緒にお酒を酌み交わしながら、更に深い話をして頂いたのだ。
これは貴重な体験。サラリーマン時代は弁護士の知り合いなんていなかったが、今の立場になるとそんな方との接点もでき、仲良くお付き合い頂く弁護士も増えてきた。
しかし、企業再建弁護士の方とお話しするのは初めてであり、全国的にも注目を浴びる村松弁護士の隣で飲めるのは光栄なこと。
この席では講演では話されなかったもっと奥深い話を伺うことができた。少なくとも僕は村松弁護士に相談に乗ってもらう存在になってはいけないし、そんな方向に進むわけにはいかない。だが、話を伺いながら、先々が少し明るくなったのも事実。
多くの経営者、特に中小企業の経営者は必要以上に責任の重さ、会社経営の重さを感じているようだ。毎日をどう過ごすか、何を考えて起き、何を考えて寝るか、それを繰り返さなければならない。
村松弁護士も強調されていた。
「会社は何のためにあるのか、自問自答しろ」と・・・。どこかで聞いたことのあるフレーズだが(笑)、それは常に意識せねばならないこと。
NHKでのエピソードで個人的に面白い事を伺った。本来、村松弁護士の番組放映予定は2007年の年明けではなく、もっと遅い時期たっだようだ。それが繰り上がり年初早々で「プロフェッショナル仕事の流儀」が放映された。内容は人が人を救う企業再建のドキュメンタリーとして・・・。
その後、NHKがドラマで放映を予定していたのが伝説のドラマ「ハゲタカ」。ここに繋がっているという。絶妙のタイミング。
この話を聞いて、オ~、スゲエ~と思うのはごく少数だと思うが、僕はその一人(笑)。
捉えどころのないブログになってしまったが、素晴らしい機会を頂きました。
ありがとうございました。