27日(水)の目黒雅叙園で一体何が行われていたのか・・・。
ご一緒した僕の師匠(オンとオフの・・・笑)に「雅叙園の旅ブログを書いている場合でなく、ちゃんと報告しなさい!」と指摘を受けたこともあり(笑)、その内容について触れてみたい。
今回、僕が参加させて頂いたのは「これから100年・3代繁栄する同族経営の定石と仕組み」というタイトルのセミナー。
ただ僕がその対象かといえばそうではない。100年続く企業を作っていかなければならないのは事実だが、会社は親から経営を任され子供に引き継いでいく同族経営ではない。一応、45年の歴史を有する会社であるため、創業者でもない。何とも表現のしづらい立場であるが、一番の責任者であることは間違いない。何なんでしょね・・・。
ただ僕の周りの経営者は上場企業や創業者以外では同族企業が中心。圧倒的にその割合が高い。仲のいい経営者仲間も二代目、三代目が多い。
僕は今の立場になる以前はそんな同族経営を否定的に見ていた。能力に関係なく、会社のトップになれる有利な存在ぐらいにしか思っていなかった。
今思えば、かなり愚かな考え。その立場の方と付き合うに従って、その苦労や厳しさ、プレッシャーの半端なさを感じるようになった。
中には道楽放蕩息子もいるだろうが、そんな割合は少なく、日夜闘ってる方ばかり。同世代の経営者とお付き合いさせてもらいながら、学ぶべき点は多い。
そして、いずれ訪れるのが後継者問題。事業継承や相続という観点も相当大きな問題だと思うのだが、対策で講じられるのは税金対策がほとんどだったりする。
本来の業務における理念の浸透や非ファミリー社員との関係性について論じられることは少ないように感じる。特にカリスマ社長がトップダウン型の経営を何十年もやってこられた後を継ぐのは相当難しい。組織が硬直化していることも考えられる。そんなケースに対してアドバイスをしていくのが今回のセミナー。
参加者は50名程度。遠いところでは九州や四国からの参加者もおられ、関心度の高さを物語っていた。
今回の講師は西川盛朗氏。
ジョンソン社の日本法人の社長を経験された後、米国本社の副社長も歴任された方。バリバリの同族企業でトップの信頼を得ながら、規律、仕組み、考え方を実務の中で身につけてこられた。現在はファミリービジネスコンサルタントとして活躍されている。
当日、ご挨拶させて頂いたが60歳代後半とは思えない若々しさと明るさ。すぐに惹きこまれてしまった。
日本は世界一の長寿企業大国で、そのほとんどがファミリービジネス(FB)。世界のGDPの70~80%はFBが作り出しているという。その中でも日本は間違いなく成功している国なのだが、持続的に発展するための研究は遅れているとのこと。FBであることに誇りを持てないオーナーも多いらしい。
西川氏はそんなデータ的な話から、ジョンソン社での経験、代々の繁栄を築いていくために大切なこと、長く繁栄するために必要な条件など話していただいた。
自分自身には必ずしも該当しないが、新たな発見が多数あり、今後生かすべきポイントは掴めてきた。また、終日、話を伺って、自分も何か役に立てることはないだろうかと思えるようになってきた。
大げさに言えば、我々の事業は人材採用を通じて企業の成長をサポートする仕事。であれば、このようなファミリービジネスをサポートすることができてもいいのではないかと・・・。
それが僕に相応しいかは別にして(笑)、この東海地区にFBに関する悩みを抱えられた経営者は多いと感じるわけだし・・・。と頭の中がグルグルと回り始めた。
まずはファミリービジネスアドバイザーの資格を取得するのもいいかもしれない。
内容に触れてみたいと書きながら、あーだこーだ言ってうるちに肝心な内容には触れないまま終わってしまうが、少しは理解してもらえただろうか?
再び「ちゃんと報告しなさい!」と叱られそうだが(笑)、まずはこのあたりで第一弾は終了。
FBに対する印象が劇的に変わったのは言うまでもない。
ブログタイトルは完全に裏切行為だけど・・・。
2013年11月30日