昨日は静岡県袋井市でフルマラソンに初挑戦。朝6時過ぎに自宅を出て現地に向かった。日曜日の朝がいつもこうなのか名古屋駅は凄い人。
マックでコーヒーを買おうと思ったが、その行列を見て諦めた。
しかし、こだまの新幹線はガラ空き。大学の先輩と一緒に車両一両を貸切にした(笑)。
掛川駅も人ごみはなく、シャトルバスで会場となるエコバスタジアムへ。会場で一緒に走るパフ釘崎社長と合流し、スタートラインに向かう。なかなかいい雰囲気のスタジアム。
5000名強のランナーが会場を盛り上げていた。この段階では僕も余裕の表情。
気持ちだけは盛り上がっていた。
(撮影した写真はここまでなんですねえ。それが当日の状況を物語っているような・・・)
この大会はもともとアップダウンが激しいと聞いていた。昨年走った知人は2度と走らないと豪語するほどのハードなコース。それでもチャレンジはしなければならない。
スタート直後から始まるアップダウンの連続に気を遣いながら走っていく。クラウンメロンマン(?)や清水の次郎長親分ランナーが周辺を沸かせていた。
最初の10kmは1時間1分、20km時点で2時間2分。当初より1km6分のペースで走るつもりだったので、これは計画通り。5kmごとしか距離表示がないのはいささか問題とは思ったが、何とか体の中のリズムが一定のペースを維持してくれた。20kmから25kmは35分。
給水所で水分を補給するだけでなく、ミカンやバナナ、イチゴをゆっくり頂きながら走ったので、これもなかなかのペース。
基本的に走っている間は頭の中はヒマなので、いろんなことを考えながら走る。
「今のペースで走れば、4時間30分切りも可能かも・・・」と思いを巡らせながら、ブログのネタも考えていた(笑)。そんな矢先の27・8キロ時点。突如、足が固まり始めた。攣りだしたのだ。
一旦、走るのを止め、屈伸をし足を伸ばし、ストレッチを行う。再び走り出すもまたふくらはぎが悲鳴を上げた。これはヤバい。走るのを止め、歩き始める。頃合いを見て、再び走り始めるが同じ状況。一向に、治まる気配はない。
これは困ったと思いながら、段々と心が折れていく。4時間半どころの騒ぎじゃない。完走すら危うい。周りを見渡せば、同じようなランナーはたくさんいるのだが、慰めにはならない。完全に意気消沈し、トボトボと歩きながらゴールへ向かう。
棄権することは考えなかったが、制限時間ギリギリになりそう。前半の貯金はあるとはいえ、6時間の制限時間に間に合うか微妙になってきた。
10km近く歩いた37km時点。ふと振り返るとパフ釘崎社長が僕の脇を通り過ぎようとしていた。
「釘崎さん!」「あれ、山田さん何してるの?」「足が思うように動かなくなりまして・・・」そんな会話をしながらも、僕は釘崎さんと一緒に再び走り始めた。
仲間の存在はありがたい。気持ちが安らいだのか、完全に折れていた心が戻り始めた。
するとどうだろう。ゆっくりのペースではあるが、一緒に走ることができたのだ。不思議なことに足の攣りも収まり、そこからは歩くことはなかった。残り4kmちょっとは少しスピードを上げゴールに辿りついた。
しかし、そこに達成感や感動はなかった。あるのは悔しさと安堵感のみ。自分の実力不足をまざまざと見せつけられた大会であった。
記録はネットで5時間32分55秒。自分勝手に描いたシナリオは実現せず、愚かでしかないが、それでもいい経験をさせてもらった。
スタジアムを出る際に頂いたクラウンメロンが最高に美味しかった。1人2切れの限定。もっと食べさせてよ~(笑)。
会場を出る際、出店で生ビールと富士宮焼きそば、フライドポテトを購入。フルマラソンは本当に腹が減る。給水所でいろんなものを頂くが瞬間的な効果しか出ず、ずっと腹ペコ状態。満腹で走るスポーツではないけど・・・。
本来であれば、最高に美味しいはずの生ビール。疲労困憊のせいか、さほど美味くない。釘崎さんと先輩、僕もビール好き。それでも一杯ずつしか飲まなかった。
初めてのフルマラソンは納得できる走りではなかったが、それが今の実力ということ。もっと力をつけなさいと言われているのだ。
本当にお疲れさまでした。
2013年12月9日