昨日もTVの報道番組では今後の戦争の可能性について報じていた。日本を取り巻く様々な状況もあるが、全世界で自国の正当性を主張し、相容れない相手国への非難をぶちまける姿が散見される昨今。
この映画が外国人に受け入れられることは少ないと思うが、日本では戦争の愚かさを感じる一本であってほしい。
公開されてまだ1週間足らずだが、既に僕の周りにも映画を観た方は多い。それも同世代が目立つように感じる。
僕のように原作の流れで観た者もいれば、単純にサザンのファンもいる。岡田准一ファンは少ないかもしれないが(あくまでも我々の世代、演技は良かった!)、山崎監督のファンはそこそこだったり。
ただそんなことよりも戦争が身近でなくなっている自分たち世代の危機感が足を向けさせている面もあるのでないだろうか。このまま今の在り方を放置しておくとまずい方向に向かってしまうのではないかという危機感が・・・。
そんな大層な考え方をするとこの時期に公開されたこの映画の価値は高いのかもしれない。
僕個人としてはお涙頂戴的なシーンはもっと避けて製作された方が映画の重みはでたのではないかと思う。何気ない主人公のセリフに涙が出そうになったし、感情的あるいは朴訥と喋るベテラン陣に心を揺れ動かされるシーンも多かった。
東宝の力の入れ具合や大ヒット作を生みたい想いはよく理解できるが、もうちょっと地味な作りでもよかった。まあ、無理かもしれないけど・・・。
映評では原作に遠く及ばないと書かれているのが目立つが、売れた原作の映画化がことごとく失敗する日本映画では高いレベルのあると思うし、配役も良かった。風吹ジュンさんはどうしても「八重の桜」や「そして父になる」がダブってしまうけど(笑)。
まだまだこの手の映画に興味を示さない子供たちだが、もう少し成長したら一緒に観るのもいいのかも・・・。
2013年12月30日