映画の予告編でも扱われていた上記のシーン。このシーンに関しては、甚だ疑問。映画を宣伝する要素ではありかもしれないが、実際はひどく無駄なシーンのように観てしまったのは僕だけだろうか・・・(苦笑)。
それでも上映時間が3時間という最近ではほとんど観ることのない長時間の作品を、全く飽きさせないのはマーチン・スコセッシ監督の力のなせる技か・・・。
70歳を過ぎてもこんなハイテンションな作品を製作できるとはあっぱれとしか言いようがない。描く人物が若いのは当然だが、監督本人も若くなければこんな作品は創ることはできないだろう。
しかし、映画を観終わって素直に思うのは、監督はこの映画を通して何を訴えたいのだろうということ。
行き過ぎたアメリカの資本主義を否定しているのか、世の中はカネが全てだと言いたいのか、一番監督が表現したかったのは何だろうと思ってしまう。
それなりの解説を読めば、その回答も載っているのかもしれないが、あまりにもジャブジャブと進行するストーリーを観ながらそんな想いを持ってしまった。
僕自身もお金持ちになりたい気持ちがあるのは事実だが、ただこの世界は異様に思えてならない。貧乏暇なし人生のひがみかもしれないが、こうなりたいとも思わない。
だが、これをアメリカンドリームとして捉える方がいても不思議ではないし、犯罪を犯さなければ金儲けの手段としては間違っていない。それを正当化する人間にはなりたくないけど・・・。
いくら実話に基づいて作られたとしても、あまり感情移入をしてはいけませんね(笑)。
本作品はR指定。ドラッグやセックスのシーンが多いのが理由だと思うが、そうでなくても子供には見せたくはないなと思う。
これが会社、これが仕事だと思われても困るし・・・(笑)。映画自体は面白く観れたんだけどね。
2014年3月2日