許す力 大人の流儀4 許す力 大人の流儀4
(2014/03/10)
伊集院 静

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先日、久々に銀座で飲んだ。行ったのはスペインバルとノーチャージのBar。著者の生き方からするとおよそ銀座らしくない店。
僕は楽しく飲んだくれたわけだが、もし僕が伊集院氏と知り合いだったのなら、「お前、いい大人がそんな飲み方をするな!。銀座には銀座の流儀があるんだ。」とこっぴどく叱られただろう。
そして、許す力を求められる飲み方。まだまだ子供である。
このシリーズを読むと普通の人は銀座と鮨屋に行きたくなるはず。そして、静かに大将と語りながら、粋な飲み方をしたいはず。それが大人の流儀と思える。
しかし、僕は銀座で新宿のような飲み方をし、いや神田かな?(笑)、粋な姿も大人の男も魅せることはできなかった。それが人としての幅の狭さを醸し出しているようで、何とも切ない気持ちになる。シラフに戻ると・・・(笑)。50歳を迎える頃には、もう少し大人らしい飲み方を銀座でしたいものだ。
それはさておき、普段、この類の本は読まないのに、なぜかこのシリーズは手に取ってしまう。はっきり言って会社の経営には何の参考もならない。ビジネスに役立つ面は皆無に近いのではないだろうか(スミマセン・・・)。
しかし、僕が失くしてはいけないことがここにはたくさん書かれている。ビジネスには生きないとしても、一人の男として守っていかねばならないことが盛り込まれている。時にハッとさせられながら、自分を振り返ってみるのも大切だ。
そうでないと本当につまらない人間になってしまう。
大人の男になること。実際はともかくとして、そういった男を目指し、これからも過ごしていきたい。
そして、銀座で飲みたい。