TVドラマはほとんど観ない。
今年は大河ドラマ「光る君へ」と「不適切にも程がある」くらい。
ドラマに関しての知識は少ない。

本作についても情報不足。
言い訳するつもりはないが、なぜ、こんな豪華俳優陣なんだ・・・と不思議に思っていた。
「アンナチュラル」の石原さとみ、井浦新、窪田正孝らが出演し、
「MIU404」の綾野剛、星野源らが出演。
塚原あゆ子監督はよほど人望があるのかな。

こうした映画製作も新しいカタチになったりして。
いい意味でエンターテイメント。
作品全体としてもジャパニーズエンターテイメントといっていいのではないか。
娯楽要素が強い中にしっかりと社会性が含まれる。
日本映画が韓国映画に負けないにはこうした手法で勝負するのもいい。
そんなことを感じた。

僕の中でAmazonは生活の一部。
(本作はAmazonが舞台じゃないが・・・)
今や欠かせない存在。
便利なサービスは当たり前になっているが、
一方で人を苦しめる存在になっているのは容易に想像できる。
300円の商品を購入しても無料で届く。
本来は当たり前じゃないはず。
ビジネス誌等で知る背景をこうして映像で見せられるとゾッとする。

「ブラックフライデー」の現場はきっとあんな感じ。
勤務する人もあのような勤怠管理がされているのだろう。
労働環境を垣間見れただけでも本作を観た価値はある。
同時に便利さを求める結果がもたらす不幸に反省もしたり。

企業理念に基づき働くことが大切だが解釈を誤ると、
いや、拡大解釈すると恐ろしいことにもなる。
ミッションというべきワードは上手く作られていたが、縛られすぎると最悪の事態を招く。
会社経営者の理想がどう世の中と繋がるかを再考する必要もあるのかな。

薄幸代表の女優だった満島ひかりもすっかりイメージが変わった。
硬い演技も柔らかい演技も両方できる。
笑いもとれる。
10年前と比較するとかなり成長した女優さん。
岡田将生はいつもと同じ感じで悪くない。

話題性もあり面白い作品なので、僕がとやかくいう必要もない。
本作は大学生が観るべきじゃないか。
業界研究の一環として観るのもいい。
今月から始まる大学の授業でも取り上げてみようと思う。