昨日の日経新聞スポーツ欄のカズのコラムは面白かった。カズらしい面とこんな発想をするんだという意外な一面がみられた内容だった。
いよいよアギーレジャパンがスタートするわけだが、カズが求めているのはアギーレ新監督の戦略ではなく、日本サッカー協会の戦略。
いや、戦略よりももっと大きいテーマである日本サッカーとしての哲学。それを求めているように感じた。正直、カズがそこまで意識しているのは意外であったが(失礼ですね)、その意見は極々まっとうなもの。
ザックジャパンのやり方が通用しなかったから、次は「全員攻撃、全員守備」のアギーレだというのは分からなくもないが、その対策だけでは日本サッカーの将来が必ずしも明るくないと思う方も多いはず。
それは評論家の意見が中心にはなるのだろうが、今でも現役を続行するカズからそんな意見が出てくるのは先々に期待ができるのかもしれない。
カズが言いたかったのはサッカー協会に限らず、Jリーグの各クラブに対しても同じこと。各クラブがどんなチームを目指し、どのように地域と一体になっていくのか。そのためのフィロソフィーは何なのか。そんなことを言いたかったのだろう。
それはサッカー界の問題ではなく、人や地域が絡むすべてが対象となる。
企業でいえば社長が監督でありチームのオーナー、社員が選手である。選手の立場に立てば、会社はどんな方向に向かうのか、本当に目指すべきは何かと考えるのは当然だろう。
中にはボーッとしている者もいるかもしれないが(笑)、仕事に真剣に向き合えば自然と生まれてくる気持ちでもある。ただ多くは質問や意見することなく遠巻きに眺めているケースが多いと思うが。
そうではないカズの姿はベテランという単純な立ち位置でなく、多くのことを現場で目や肌に触れて学んできた証とでもいえるのではないだろうか。
さすが、キングカズ!
わずかなコラムで全てを読み取るのは難しいが、そんなことを僕は昨日の「サッカー人として」を読み感じてしまった。
まだまだ成長しているんだなあ~。
そして、カズらしい面。47歳の今でも代表の座を狙っている。そんなことも感じた。
アギーレ新監督がそこまで目が行く届くかは疑問だが(笑)、万に一つの可能性でも選ばれたら嬉しいな。
そうそう、今回は哲学の話だった・・・。
2014年8月23日