いかにも韓国映画らしい作品。
二転三転は当たり前。
騙し騙され、その繰り返し。

登場するのは政治家、ヤクザ、フィクサーという悪い人たち。
韓国映画を頻繁に観ているうちに政治家は悪人扱いになってしまった(笑)。
フィクションと説明はあるが、よくいうファクションに思えてならない。
ファクションとは事実に基づいたフィクションのことね。

舞台は1992年の釜山。
実際にはこんな事件があったのかもしれない。
そう思わせてしまうのが韓国という国の現実。
国会議員を目指す政治家のヘウンはクリーンさをアピールするが、欠片は全くない。
もっと悪党が跋扈するので、それに比べればクリーンかもという程度。

ヤクザと組んで選挙活動を堂々とするわけだから、周りも理解しているはず。
それでも関係なく突き進むパワー。
そこに更に引っ張られる連中が暗躍していく。

タイトルにもある「対外秘」と書かれた資料は重要な役割を示すが、
起きる事件の中では小さく見える。
それだけヤバいことが多い。

いろんな要素をまぜこぜにした展開は飽きることはない。
スリリングに2時間が過ぎていく。
「ああ~、やっぱり最後はここか・・・」というのも韓国映画らしさ。
大きな特徴として見せていくのもいいかもね。

イ・ウォンテ監督作品は先日、Amazonプライムで「悪人伝」を鑑賞。
ヤクザと刑事が組んで悪党を追い詰める作品だが、
ここで刑事役を演じていたのがキム・ムヨル。
先月観た「犯罪都PUNISHMENT」ではヤクザ役。
本作でもヤクザ役なので、すっかり馴染みの俳優になった。
韓国の男優に詳しくなるつもりはないが、ツウになってしまうかも・・・。

フィクサー役のイ・ソンミンも「ソウルの春」で観たばかりだし、
昨年の「復讐の記憶」では主役だった。
韓国映画も一部の人気俳優が重宝される傾向があるのか。

それはさておき今年は10本の韓国映画を映画館で鑑賞。
(ネットを含めれば18本)。
そこそこの数を観た。
ある程度パターンも分かってきた。
それはそれで楽しみ方の一つ。

今年はまだ1ヶ月あるが、あと1~2本、観るのかな。