前回ブログに書いた書籍といい本書といい、
もっと仕事に役立つ本を読めよ!という方は多いと思う。
自信を持っていっておきましょう。
これが僕の仕事なんです。
いずれ本業に近くなるかもしれないのです。
というのは大げさだが、真剣に学びたいのは間違いない。
いつでもどこでも僕はマジメに生きている。

本書は書店で新書の棚を眺めていた時に偶然目に入り購入。
日本酒の知識は「dancyu」や「サライ」等の雑誌の特集で読むが限定的。
そしてすぐに忘れてしまう。
飲んだ席で蘊蓄を語ろうとしてもほぼ出てこない。

もう少し理解を深めたいと思っていた時に本書と出会うことができた。
日本酒通の友人からすれば基本的なことかもしれないが、
体系的に学ぶ入門書としては役に立つ。
「あれって、どうだったかな?」と確認したいに手元にあると便利。
まず手元に置くことはないが、読み終えてそんなことを感じた。

最近はほぼ毎日のように日本酒を飲み、
「これはフルーティで飲みやすい」とか
「この辛口は熱燗がいいんじゃないか」なんてそれらしく語るが、
本当にそうかは分からない。
自分でもいい加減なことを喋っていると思う。

しかし、それでいいらしい。
本書にも感じ方はそれぞれだという。
太田和彦先生も純米吟醸を燗で飲みたければ飲めばいいと言われる。
嗜好に正しいも間違いもなく自分が美味しいと思えばそれでいい。

ただ「ラベルに書いてある生酛純米吟醸無濾過生原酒ってどんなお酒?」と聞かれ、
「新鮮でおいしい酒だよ」とざっくりとした答えでは足りない。
酒母を造る時に生酛作りを行い、精米歩合は60%以下で、
炭濾過をせず火入れを行わず加水もしていないお酒だ
ということくらい言えた方がいい。

「生酛」と「山廃」の違いを教えてと言われると、
「あ~、その違いね。また今度ね~」とごまかすかもしれないが、
頭に乳酸菌は浮かぶだろう。
浮かばないか・・・。

本書では日本酒の作り方から自分好みの飲み方まで分かりやすく解説。
10年前に元の書籍が出版され、本書は増補改訂版。
この10年で日本酒は大きく進化したといわれ、
注目度も高くなり、更に美味しい日本酒も開発された。

僕が頻繁に飲むようになったのもこの7~8年の話。
それまでは付き合い程度だったが、次第に銘柄も気になるようになった。
そう、僕も時代と共に進化し、切磋琢磨している。
先月も姫路帰りの新幹線で「香住鶴 山廃純米」を購入。

日々、勉強は続いているんだ。

読んで覚えたこともしばらく経てば忘れる。
継続的に読み返すこともあるだろう。
これからも仕事として学んでいきたいね。