今さらこのジャンルを読むとは思わなかった。
マネジメント関連の書籍は30代の頃から結構読んできたし。
その割には大して身になっていない気もするが、それは能力の問題(汗)。

書籍を読んでその通りにできるのなら何の苦労もない。
それが簡単ではないし、新たな課題は増えるばかりなので、
どんな時代でもこのジャンルは求められる。

本書の著者は株式会社シンミドウの笹田社長。
僕が会長を務めるふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の加盟会社で、笹田さんは幹事のひとり。
2008年に会社を設立し埼玉県に特化したサービスを提供。
毎年、新卒者も採用し、その育成能力は見習うばかり。
地域の就職支援会社の中では最も成長している会社のひとつ。

そんな笹田さんが出版した書籍を読まないわけにはいかない。
そして宣伝しないわけにもいかない。

本書はタイトルそのままだが、成長するためのコツが33点、紹介されている。
項目は「準備編」「日常編」「依頼編」「指導育成編」「レベルアップ編」
と分かりやすく構成。

僕は自分が取り組んだこれまでを重ね合わせながら読んだ。
できていることもできていないことも両面。
自分自身にはいい振り返りとなったが、
今部下を抱える人材やこれから任される人材にはいいテキストになる。

先日、笹田さんとも飲みながら話していたが、社員研修でそのまま使える内容だ。
マネジメント研修の一歩、手前といったところだろうか。
特に奇をてらったテーマや難解なテーマはない。

あくまでも原理原則。
例えは悪いが当たり前のことが当たり前に書かれている。
だからこそ大切。
基本的な取り組みはどんな時代でも変わることはない。
時代の変化の中で応用編は分かっていくが基本は同じ。
帯にある基本の「き」なのだ。

そんな本書だが、笹田さんのエピソードもちょくちょく紹介されている。
個人的には大学1年時の家庭教師のアルバイトの話がエピソードがよかった。
声の掛け方ひとつで、その後の人生が大きく開ける。
その言葉がキッカケとなるのだ。

そんなことも本書から学んでほしい。
経営者が読むことも大切だが、
これから部下や後輩を持つことになる若手・中堅社員におススメしてほしい。

ステキな著書をありがとうございました。