名古屋ファミリービジネス研究会に参加された経営者におススメされ手に取った。
マイナビはこんな書籍も出しているんだ。
事業の領域もどんどん広がってますね(笑)。

ファミリービジネスアドバイザーの資格を取得して、はや10年。
お付き合いの幅も広がりご縁を頂いた方も多いが、まだまだ知らないことばかり。
著者のお二人は存じ上げない。
同じような分野でも接点がないと分からないのが実態。
それだけ裾野が広いともいえるし、活躍の場も多い。

本書は家族間の事業承継を軸に未来への事業展開へのヒントを提供。
どちらかといえばマーケティングや経営戦略の色が強い。
ファミリービジネスの場合、歴史が古く伝統的な業種やサービスが多い。
それを守り続けることは大切だが、時代と共に変化しないと衰退の道を辿る。
新規事業を生み出すことも大切だが簡単ではない。
従来のサービスを手法や手段を変えて提供し新たな価値を生み出す。
むしろその方が成功確率は高いだろう。

僕らも「伝統」と「革新」の重要性を語るが、本書も異口同音、共通点は多い。
これまでは3割の変化を求められたが、これからは7割という。

本書ではイノベーション型事業承継としていくつかの事例を紹介。
どうWebを活用するかがポイントとなるが、それは著者ならではの視点。
そのあたりの成功事例が多い。

確かに見せ方を変えるだけで新たなターゲットが生まれる。
ただそこに至るには親子の理解が重要で、そのためにはやはり対話。
どこまでいっても対話なのだ。
それが足りないケースが現実的には多い。
頭では理解しているはずなんだけど。

本書には親子承継対話のルールも示されている。
1.積極的かつ肯定的な態度で対話する
2.未来志向を持つ
3.共通の目標を設定する
4.メタ視点を持つ
というもの。

なるほど。
名古屋ファミリービジネス研究会で話をしていることにも近い。
互いに学ぶことは必要。
多くの事例を参考にしながら、よりよい解決策や戦略を考えていきたいね。

そうそう、来月から第9回名古屋ファミリービジネス研究会の募集を行う。
興味のある方はぜひ、内容をご覧頂きたい。