年末年始はテレビ東京系列で「孤独のグルメ」はかなり放送されていた。
TVやAmazonプライムで既に観たドラマも多かったが、つい観てしまった。
家庭内ではよほどヒマ人と思われたことだろう。
僕の食べ物ブログもこの番組を参考にして、井之頭さんのセリフはそのまま頂くこともある。
パクらせてもらっているわけね。
そこも含め「孤独のグルメ」ファンといっても過言ではない。
しかし、映画を観るつもりはなかった。
そこまで大袈裟にする必要もないと感じたし、
脚本、監督も松重豊というのは調子に乗りすぎとも思った。
(大変失礼ですね・・・。申し訳ありません。)
ところが意外にも映評論画仲間の評判もいい。
レビューも高い点数。
体が自然と映画館へと引っ張られていった。
まさに五郎さんが店に引き寄せられる感じ。
結果的に楽しむことができた映画だった。
ドラマの王道は守られている。
「腹が減った・・・」と段々カメラが引くシーンは定番。
合計何回か忘れたが、いつものような食事シーンも押さえられていた。
基本に忠実な演出をするのが大事。
それを踏まえた映画化。
松重豊監督は何が大切かを12年の井之頭五郎役で十分把握されていた。
自分の生き様を描くわけだから当たり前といえば当たり前。
雑な演出と感じた点がないわけではないが許せる範囲。
それよりも人間ドラマとしてグッとこさせるシーンは上手かった。
上手かったと美味かったをかけているわけではない(笑)。
内田有紀は今の方がよほど美しいと思うのは僕だけだろうか。
とてもいい年齢の重ね方。
自然体を醸す雰囲気も魅力的だった。
ネタバレにならないと思うが、遠藤憲一の善福寺六郎もよかった。
2人(松重豊、遠藤憲一)が脇役中心の時代は、どっちがどっちか分からなかった。
敢えて被らせるのはさすが。
こんな気軽に観れる映画の存在も大切。
絶対に落ち込む展開にならないのも想像できる。
本作が予想以上のヒットとなり、映画もシリーズ化されたりして。
そろそろ五郎ちゃんも以前よりは食べれなくなると思うけど。
いつまで頑張ってくれるかな。