この6月は上場企業を中心に株主総会が行われることが多い。
僕はこの時期に会社か個人で所有している企業の株主総会に1度だけ参加する。
どんな株主総会を行うか学ぶため。
やじを飛ばしたり、お土産をもらうことが目的ではない(笑)。
上場した場合のやり方を学びたいわけでもない。
(当たり前か・・・)
議長となるトップがどんな考え方でどんな発言をするかに興味がある。
株主に対して面と向かう姿勢も気になっている。
うちのような小さな会社だと株主総会も簡単に済んでしまうのだが、
実際に多くの株主を前に行う総会は万全な準備も必要だろう。
以前、上場企業の役員と酒を酌み交わした時、綿密なシュミレーションを行うと話されていた。
今週水曜日には昨年上場した話題の企業の株主総会に出席した。
(この時点で分かる人は分かりますね・・・笑)
上場して初めての株主総会ということもあり、会場は緊張感ある雰囲気。
これでもかというくらい相当数の社員の方がその対応にあたっていた。
総会がスタートする前はスクリーンから企業イメージを象徴するような映像が流れる。
好感度が上がるのも間違いない。
誰でも知るその企業をイメージしながら、僕は複雑な想いで眺めていた。
(ここでは多くのことは語らない・・・笑)
議題に則り、粛々と進行する。
創造性豊かで、新たなサービスを次から次へと展開している企業だが、
(この点でもわかるかも・・・)総会は至って平凡。
世の中に斬新な株主総会があるかは知らないが、
株主からの質問もあったようにもっと個性的で面白みのある総会でもよかったのではないか・・・。
業績は順調に推移している。
全く手に届かない存在としては感心しながらその説明を聞いているだけ。
議長となる社長の発言も自信に満ちたもの。
慎重に言葉を選んでいることは伝わってきたが、それ以上に力強さを感じた。
株主からの質問に対して答える姿を見ながら、
自分だったらどんな回答をするのだろうかと考えていた。
不特定多数の方を納得させるのは難しいな。
業績も上がり、株価も上がるグッドサイクルがその姿勢を明確にしていた。
「ふ~ん、なるほどね」と分かったような顔をして、終盤に退席。
株主を迎える側としては自信を持って臨まないといけない。
来年、出席するのであれば、株主総会が紛糾するような会に参加してみたい。
ドラマハゲタカの「激震!株主総会」のような荒れる総会に参加し、
経営陣の一挙手一投足を見てみたい。
その姿勢で会社に対しての真剣度や強い想いが伝わってくると思う。
ギリギリの状況で本気度が伝わることもあるだろう。
今回参加した株主総会は激震ではなかったが、次回は激震な株主総会に参加しよう。
それはあくまでも無責任な立場だから言えること。
当事者は勘弁してもらいたいだろう。
すみません・・・。