毎日、暑いです。
そんな日は冷たいものが食べたくなります。
「ざる蕎麦か冷やし中華を食べたいなあ~」
と少し前と全く同じことを考えながら、円頓寺商店街を歩きます。
この日は織田信長公に呼び止められることもありませんでした。

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円頓寺本町にある「こさく亭」さんに行ってきました。
冷やし中華ののぼりも気になります。
ちょうどピークの時間を越えたこともあり、店内は空いたラーメンどんぶりでいっぱいでした。

娘さんらしき女性が「いらっしゃいませ!すぐ片付けますので、そちらにお掛け下さい。」
と元気よく話しかけてきます。
席に座り店内を見渡し、「う~ん、どうしようかなあ~」と悩みます。

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この冷蔵庫のシールはどんな意味があるんだろうと考えていると、
壁に貼ってあるメニューが目に飛び込んできました。
僕は指を指しながら「汁有り冷やし坦々麺をください。」と勢いに任せて注文してしまいました。
坦々麺は汁ありも汁なしも大好きです。
しかし、冷やしは食べたことがありません。

「一体どんなものが出てくるんだろう・・・」と独り言を呟きながら待ちます。
他のメニューも眺めます。

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「おっ、冷やしシリーズか。なかなかやるじゃないか。」
メニューの多さにいつものセリフが出てしまいます。
辛口にすればよかったか、大盛にすればよかったか、
小ライスをセットにすればよかったか、と優柔不断な気持ちが揺れ動きます。
そんな時間を過ごすうちに運ばれてきました。

汁有り冷やし坦々麺 750円

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「思いっ切りかき混ぜて食べてください。」と元気のいい娘さんが話しかけてくれます。
「はい。」と素直に答え、しばし眺めます。
「普通の冷やし中華に見えるな・・・」

言われた通り思い切りかき混ぜます。

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「う~ん、見た目はいいとはいえないな・・・」どんなまぜそばも同じでしょう。
かき混ぜて美しい麺はないでしょう。
ズルズルと勢いよく食べ始めます。
結構なボリュームです。
大盛りにも小ライスセットにもしなくてよかったです。

「いいぞ、いいぞ、美味いぞ。」と機嫌よく食べていましたが、
途中に「あっ!」という悲鳴に近い声を上げてしまいました。

この日は白の麻のシャツに薄い色のパンツ姿でした。
坦々麺の汁が飛びかかったのです。
よくある風景です。
この手の麺類を食べる時を気をつけなければなりませんが、
僕のパンツに赤い斑点がいくつもついています。

「これはヤバい。」
おしぼりを水にぬらし、パンツを拭きます。
「う~ん、困ったな・・・」
午後からの予定を思い出し、恥ずかしい姿を見せねばならないことを後悔します。
「まだまだ子供だな・・・。」
と自分に言い聞かせ、お店を出ることにしました。
向かいに座っていたお客さんは黒っぽい格好をしていました。
さすが、大人です。

ごちそうさまでした。
来週は服装も考えて食事をしようと思います。