普段、平日はほとんどテレビを観ない。
家にいないのが大きな理由だが(笑)、これを観たいという欲求がないのも事実。
そんな中、一昨日、放送された「ガイアの夜明け」は興味をそそられ観ることにした。
「プロ経営者は会社を変えるか?」というタイトルで、
玩具メーカー”タカラトミー”と地方の中小企業”天竜精機”を取り上げていた。
共に後継者問題に悩む企業が外部から人材を招へいし経営を任せるというもの。
各々環境や立場は異なるが、プロ経営者として手腕を発揮していくストーリー。
なんとなく欧米のドラスティックな経営手法を取り入れるイメージもあるがそんなことはなく、
日本従来の従業員や組織を大切にし会社を前進させていく。
当初、疑心暗示に感じる面もあったが、
社内でのコミュニケーションの場を見ていくうちに納得感の強いものへと変わっていった。
同族企業であれば創業家の後継者、
非同族企業であれば生え抜きの社員が経営を任されるのが理想だと思う。
それが会社の理念や文化を継続する大切な要素。
しかし、それはあくまでも理想。理想と現実は異なる。
現実的には外部からプロ経営者を招くことも必要だし、
今後はその数は間違いなく増えていくだろう。
僕個人としては、社内で育成していく考えは変わらない。
僕のレベルの問題もあるが、後継者を育てられるかが大きな仕事になる。
できてもできなくても経営者の責任であるのは間違いない。
仮に外部のプロに経営を任せるような場合、
オーナー、トップとして一抹の寂しさもあるだろうがその現実を受け止めねばならない。
と思うと社内体制を整え、育成を強化しなきゃいけない。
社内でプロパー社員を育成することは重要だが、それはいいことばかりではない。
内向きの組織になってしまうととんでもない方向にいってしまう。
毎日のように新聞を賑やかす東芝の不正問題。
完全に内向きで自己保身にしか走っていないように感じる。
利益を上げることを追求したと言えばカッコいいが、それは自分をよく見せたいだけ。
自分が経営を任される2期4年かどうかは知らないが、そこしか見えてないように写る。
会社の評価よりも自分の評価しか気にしていないように思われる。
利益を上げられないのも経営者の責任。
そこを素直に認められないのは、そもそもヒューマンスキルに欠けるのではないか。
東芝のような超大手企業で、優秀な人材の集まりなはずなのにこんなことになってしまうとは・・・。
エリートだからプライドが高すぎるのか。
だったら、エリートである必要はないな。
プライドはもっと別の場所にあるはずだし・・・。
と思ってしまう。
経営者の責任って、なんだ?
責任を取って辞任することは最終手段だが、そんなことだけではないはず。
常に経営者の責任を考えながら、日々過ごさねばならない。
番組やニュースを見ながら、ふとそんなことを考えてしまった。