少し前のことですが「孤独のグルメ」を見ていると井之頭さんが訪れたのは台湾の中華料理屋。
「なるほど!こんな展開もあるのか。なかなかやるじゃないか。」
とつい口癖のような言葉を発してしまいました。
海外のお店まで食べ歩くその姿は感動もの。尊敬するしかありません。
早速、真似をすべく行動を取っていました。
今回は「食べ物のはなし」シリーズ史上初めての海外になります。
ベトナムの中部にあるホイアンに行ってきました。
ホイアンはかつてインドやアラブを結ぶ中継貿易都市として栄え、
16~17世紀には日本人町も作られた町。
最盛期には1000名以上の日本人が住んでいたと言われているようです。
これは来遠橋(日本橋)とも呼ばれベトナムの観光名所の一つにもなっており、
2万ドン札に印刷もされています。少し日本を感じさせる趣きもあります。
「いかん、いかん、私は観光ブロガーではなく、人気食べ物ブロガーなんだ・・・。」
危うく観光ブロガーとしての立場を築くところでした。
これでは師匠に叱られます。
どんな国、どんな土地に行っても食べ物ブロガーとしての立場を築かねばなりません。
ホイアンの真ん中あたりにある「ワンルー」さんに行ってきました。
こちらはホイアン名物を食べさせてくれるお店。
早速、メニューを眺めます。
「お~、スペシャルヌードル。この響きだけでそそるなあ~。
ホイと麺を投げられ、アンと口を空けて待っているのかな・・」
ととてつもなくくだらないことを考えてみます。
いつものように「すいませ~ん」と声を掛けますが、何の反応もありません。
「あっ、そうか、ここはベトナムだ。ベトナム語で、すみませんってなんて言えばいいのか。」
まったく見当もつきません。
「エクスキューズミー」と片言の英語で呼ぶとおばちゃんらしき人が寄ってきます。
メニューを指し「ディス、プリーズ」と注文します。
一緒に「これもディス、プリーズ」とビールも注文します。
スペシャルヌードル ミー・サオ 50,000ドン
日本円に直すとざっと270円くらいだと思われます。
「さて、これはどうやって食べればいいのかな?」
と周りを眺めると、どんぶりの中で思い切り箸をグルグルと回しています。
「そうか、これはまぜそばなんだ・・・」
と納得し、思い切りかき混ぜた後、食べ始めます。
「初めて食べるこの感触。なかなか、いいぞ。」
途中でライムを絞り唐辛子も投入します。
「この刺激。いかにもベトナムに来たって感じじゃないか。」
ついついベトナムビールラリューも進みます。
「そうか、今、名古屋で流行っているまぜそばのルーツはここにあるんだ。」
と納得し、食べ続けます。
まぜそばというよりは焼きそばに近い感じかもしれませんが、美味しく頂きました。
「ごちそうさまでした。」
ベトナム語も英語もが分かりませんので、いつも通りの言葉です。
食欲も満たされしばらく町を歩きます。
どんな人が買うのか全く想像出来ないお店も並んでいます。
眩しい日差しを浴びながら
「人気食べ物ブロガーもここまできたか。なかなかやるじゃないか・・・」と自分に酔いしれます。
さて、次はどこへいこうかな・・・。