もしかしたら物事の本質をついているのかもしれない。
普段、何げなく生活し良し悪しを考えずに過ごすことも多い。
それはいい事、悪い事を考えないのではなく、
これまでの常識に沿った行動をしているだけで、自分なりの正解は持っている。
それは過去から植えつけられた価値観でもあるかもしれない。
自分自身でも自分の中にある価値観が古いと感じたり、他人と異なると思うことは、しばしば。
今のところ、それを押し付けるような行為はしないし、否定するような発言もしない。
厳密にいえば、酔っぱらって議論する時は引っ張られている気はする。
それで何度かケンカしたのも事実だし・・・。
やっぱ、ありますね(苦笑)。
そこも含めて道徳と言えるのかもしれない。
本書を読んで改めて思ったのは、「道徳」と「良心」はどう違うか、
「道徳」と「倫理」はどう違うかということ。
「良心」や「倫理」は道徳に当てはまるかもしれないが逆はどうだろうか。
道徳には個人差はないように思われるが、良心や倫理は個人に委ねることは大きいように思う。
だとしたら、どちらを大切にしていけばいいのだろうか。
日常ではそんなことを考える機会はまるでないが、本書のおかげでそれを意識することができた。
やはり北野武氏は天才なのか。
デジタルやインターネットに対する考え方には奥の深さを感じた。
ネットは個人を自由にするものではなく、国全体や地球規模で管理されること、
ネットで手軽に知識を得てもそれは手軽な知識でしかないということ。
ウィキペディアで簡単に調べるが、すぐに忘れてしまう僕自身もそう。
深さがない。反省である。
結局は自分自身の考え、自分自身で正しい答えを出していかないと
最後の最後に自己を確立することはできない。
本書でそんなことを教えてもらったような気がした。