12月です。忘年会シーズンです。
毎日のように宴会が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

少し前のことですが、円頓寺本町の北にある「焼肉 新道」さんに行ってきました。

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家族で切り盛りする庶民的な焼肉屋さんです。必ずにおいもつきます。
こういうお店はちょっとデキの悪い社員を連れ出し、
とんちゃんで口をクチャクチャさせながら、説教するにはサイコーです。
気持ちよく酔うことができます。

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早速、飲み物から注文します。生ビールは不要です。
その代り瓶ビールは3種類あります。
「え~っと、サッポロは黒ラベルですか?キリンは一番搾りですか?」
と銘柄にうるさい振りをして聞きます。

「はい、サッポロは黒ラベルで、キリンはラガーです。」
迷わず黒ラベルを注文することにしました。
僕は黒ラベルの平凡さが好きです。
間違いなく焼肉に合います。
肉のうま味を壊すことなく、グイグイと飲むことができるのです。

「え~っと、タンと上カルピーと豚ロースをください。」
こちらのお店はカルビではなくカルピーなのです。

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その違いを聞こうかとも思いましたが、説教しているうちに忘れてしまいました。
運ばれる品を七輪に乗せ、どんどん焼いていきます。
「お~、いいぞ、いいぞ、エンドウジ、ヤキニク、サイコー」
とカタカナ口調で喋ってしまいます。

すると店主がおもむろにとんちゃんを運んできました。
「これはうちの名物だから、はい!」
と有無を言わさずテーブルに置きます。
「ちょうど頼もうと思ってたんですよ。」
「そりゃあ~、失礼しました。
うちのとんちゃんは自慢だから、食べてもらわないと・・・」
自信満々に店主は言います。

あちこちの評価を見ても確かにここのとんちゃんは美味しいようです。
豪快に七輪の上に滑らします。

とんちゃん 420円
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火が通るとともに、とんちゃんは姿をくねらせ、小さくなっていきます。
「お~、いいぞいいぞ、こういうとんちゃんが食べたかったんだ。」
店内は煙が充満しています。

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それが美味しさを伝えているように感じます。
とんちゃんを何皿食べたかわかりません。
かなり注文したと思います。その他にも、心臓やガツ、
せせりなんかも頼んだような気もします。

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ドリンクは途中からチューハイ(レモン)に切り替えます。
普段、飲み屋さんでチューハイを頼むことはほとんどありませんが、
焼肉とは相性がいいのです。そんな気がしているのです。

こちらはライスと赤だしを〆に食べるのが定番ですが、
とんちゃんですっかりお腹はいっぱいになってしまいました。
いつしか説教することも忘れて、呑気な会話を繰り返しているのでした。

ごちそうさまでした。
さて、次はどこに行けばいいでしょうか。