単行本が出版された時に読もうと思っていたが、
しばらくするうちにその存在をすっかり忘れていた。
昨年末にTVドラマ化され、その存在を思い出した。
ドラマはあえて見なかった。
見てしまうと何となく書籍の良さが感じられなくなってしまうと思ったから・・・。
初めて知ったが、著者の立川談春氏は僕と同い年。
ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」でその姿を見たのが初めて。
(人相の悪いイツワ電器の社長役も人間味あふれる経理部長役も最高だった。)
落語は当然聞いたことはない。
てっきり年上と思っていたが、同級生なんだ。
50代半ばに見えてしまうのは僕だけだろうか。
すみません・・・。
お会いしたら、「オレのほうが断然若い」と言われそうだけど(笑)。
ジャンルとしてはエッセイになるようだが、自伝小説に近い。
読み進めるうちに何故か懐かしさを感じた。
昔、この手の書籍をよく読んでいた感覚が蘇ってきたのだ。
誰だろうか?
椎名誠?嵐山光三郎?
破天荒な若さがいいじゃないか。
お金のない下宿生活を同じような貧乏仲間と一緒に青春している。
そんな感じ。
それはそれで大いに共感できるし、今からすればその時代の関係性に憧れも抱く。
何をしても許される時代。とても今では考えられない。
そして大人になっていく。
経験や年齢と共にボクからオレに変化していくさまもいい。
やはりビジネス書ばかり読んでいると感性は鈍る。
人として大切なものを失くしてしまうような気もする。
自分の感性が豊かだとは全然思わないが、
少なくとも肌感覚の感受性は持ち合わせていたい。
(そんな表現はないと思うけど・・・笑)
機会があれば、真打の落語も聞いてみたい。
東京で真面目な講演や勉強会もいいが、
たまには浅草あたりでそんな場を持つことも十分仕事と言えるだろう。
よしっ、それを理由に出張の計画を立てるかな・・・。