僕の映評ブログを読んだ映画配給会社から試写会をご招待いただいた。
どうやら僕が映画を評論することで興行収入は大きく変わるらしい。
評価すべきブログを期待されているようだ。
そんな偉大な力がこのブログにはあるんだ・・・。
な~んて、ウソです。スイマセン。
って、最初から分かってる?スイマセン・・・。
しかし、公開前の試写で鑑賞したのは本当の話。
多少の宣伝も含め、感想を書くことにしたい。
本作品はスティーブ・ジョブズに関心がなければ観るべきではない。
また、半生を一定レベル知っていないと映画についていけない。
何より演出の手法は斬新で切り口は面白いし、人間の描き方も秀逸。
スティーブ・ジョブズを演じたマイケル・ファスベンダー氏の役作りと年の取り方は感動もの。
それだけでも観る価値はある。
しかし、ジョブズを知っているのが前提。
より映画を楽しみたいのであれば、英語の理解力が高い方がいい。
とにかくセリフが多く、ずっと喋っている。
英語がサッパリな僕は字幕を読むのが忙しく、映画の展開についていくのがやっと。
日本語訳ももしかしたらニュアンスは違うかもしれないので、
英語をしっかりと聞き取れる能力があると一層面白くなるはずだ。
これまでは一本の映画の感想。
そして、もう一つは経営者目線でのスティーブ・ジョブズ像。
ここで描かれていることが真実かどうかはわからない。
映画「ソーシャル・ネットワーク」を観たザックバーグ氏が
「オレはこんなんじゃない」と文句を言ったとか言わないとかあるが、
もし、ジョブズ氏がこの映画を観たらどう思うのだろう。
「これは凄い!その通りだ!」と絶賛するのか、
「バカにするな!」と怒り狂うかは分からない。
しかし、凡人からすれば、その人間性は異常と感じるはず。
逆にそんな人間性だからこそ、類まれな才能を有し、
世の中にないサービスを提供することもできるのだろう。
僕がどんなにグデグデに酔っ払い人格が変わったとしても
あんな行動を取ることはできない。
プレゼン前にあんな事態に追い込まれたら、
本番はしどろもどろになってしまう。
それがある意味、能力の違いでもあるし、天才と変態の紙一重の差ともいえる。
憧れは抱くが、あんなふうにはなりたくはない(笑)。
いろんな意味で勉強になる映画。
Appleファンはぜひ、ご覧いただきたい。