supai1601

自然に涙が流れてきた。
そんな劇的なシーンではない。
ただお互い見つめ合っているだけのシーン。
なぜかその場面で涙が流れてしまった。

この長い映画の象徴するシーンと勝手に体が反応してしまったのだと思う。
まだまだ僕の感性は鈍っていないようだ(笑)。
こんなことを書いても映画を観ていない方はさっぱりわからないだろう。
しかし、詳細は何も語らないほうがいい。

とにかく観てもらえばそれでいい。
友人がスティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスのコンビは名作揃い
といっていたが、本当なんだ・・・。

だから、もうブログに書くことがなくなってしまった。
どうしよう、困ったな・・・。
あと何を書けばいいだろうか(汗)。

本作品は実話を基にしている。
アメリカとソ連の冷戦期を描いているわけだが、
こんな事実を知っている日本人はどれだけいるんだろうか。
単純な僕の知識不足ではあるが、ひとりの民間人に国の重要な任務を任せてしまう
大国の傲慢さ(叱られるかな?)におののいてしまった。
また、社会主義の国を同一に見てしまう自分も愚か。
ソ連と東ドイツの歴史上の関係性ももっと知っていてもよさそうだ。

未来を描く映画もいいけど、歴史を学べる映画も自分にとっては価値がある。
先月観た「杉原千畝 スギハラチウネ」もそうだし・・・。
世界史で学んだことしか知らないのでは片手落ち。
かといって、なかなか学ぶ時間までないし。言い訳だけど。

トムハンクス演じるドノヴァン弁護士のような人物ばかりであれば戦争なんて起こりようもないし、
国同士のエゴも抑えられるだろう。
だが、現実は不可能だし、僕がいくら偉い人になったとしてもこんなふうには絶対になれない。
(当然です・・・)

映画を通して感じたこととして、主人公を取り巻く大衆はやはり自分勝手。
それは今も昔も変わらない。
ソ連のスパイを弁護すればどんな理由であろうと叩き、
米軍の乗組員を救出すれば称賛する。

主人公の行動はぶれることなくどんな場所でも同じだ。
その本質を見られることは少ない。
結局、今の社会でも同じで僕たちはその中で生きている。
自分自身にとってに何が正しいのか見極める力が必要。

言えるのは、いつも真実が感動を与えてくれる。
それは忘れてはならない。