ブックオフで100円で購入した本書。
せこくてすみません(笑)。
読んだ周りの方の評判が良かったので、そのうち読むだろう程度に手に取った。
過去、林真理子さんの書籍を何を読んだか調べてみた。
若い時分に1~2冊くらいは読んでいると思っていたが、実は本書が初めて。
ようやくご縁を頂いたわけだ。
なぜ、読まなかったのか?
単純にいいイメージを持っていなかったから。
確証もなく、自分勝手な作家くらいに認識でいたんじゃないのかな。
そんな印象は僕だけでなく、多くの方が思っていることであり、それが怖いところ。
本当は自分の目で確かめるべきなのだが、周りの声に惑わされ、そんな印象を持ってしまう。
そう思うと本書はいい意味で裏切られた。
とても面白かったし、著者のイメージが格段に良くなった。
自分の意見をストレートに言うことは重要だが、受け手にどう映るかは本当に難しい。
著者の場合は間違いなくマイナス印象が強かったからだろう。
ここ10年くらいの活動はともかく、
80年代~90年代でのマスコミの露出を見ると必ずしも好感度が高かったわけではない。
それは本人も認めるところ。
当時は肉食系女子なんて言葉はなかったと思うが、
その当時に当てはめれば一番に登場した人物かもしれない。
前のめりで自分に都合のいい妄想癖は逆に清々しい。
気持ちいいくらいに感じる。
それが彼女の成功要因だとも思うが、その生き様は僕らのような人種にも大いに参考になる。
本書を手にしたことで林さんの著書を読みたくなってきた。
すぐ読むかは別だけど・・・。
こんな言葉は印象的。
やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、
やらなかったことの後悔は日々大きくなる。
野心が車の「前輪」だとすると、努力は「後輪」です。
前輪と後輪のどちらかだけでは車は進んでいけません。
野心と努力、両方のバランスがうまく取れているときこそ、
健全な野心ともいえるのです。
なるほど。
その辺の自己啓発本より、よほどいいことが書かれているんじゃないだろうか。
僕らのようなバブル時代を過ごした連中が読むのもいいが、
ちょっと斜に構えた20代にも読んでもらいたい。
いい気づきがあると思う。