かつて名大社は栄の中日ビルにオフィスを構えていた。
その南東にあるのが栄ウォーク街。
以前は女子大小路と呼ばれ、錦に勝るとも劣らない繁華街であった。
現在も栄ウォーク街という名称より女子大小路と呼んだ方が馴染み深いようだ。
中日ビルに勤務していた頃、頻繁に女子大小路に足を運び、酒を酌み交わした。
今となっては懐かしい時代。
オフィスを移転してから、ここで飲むことは極端に減った。
どうだろうか。
一年に1回あるかどうかと言っていいだろう。
ランチタイムもこの周辺をよく利用した。
30代後半は営業と企画部門を兼務しており、このあたりでよく昼食を取った。
かなり忙しい時期だったこともあり、せいぜい15~20分程度で済ませ、会社に戻ってくる日も多かった。
ハードワークを自ら実践していた時代。
今の私を作り上げてきた。
環境や立場は変われども、この事実を忘れてはいけない。
ふと感傷的になり、久しぶりに女子大小路に足を運んでみた。
世界の山ちゃん。
ここも後輩や学生を連れてよくお邪魔した。
3000円も出せば、十分満足することができた。
私たちの憩いの場であった。
その1階にあるのが系列のラーメン店「やどかり屋」。
ここでそそくさとラーメンを平らげ、会社に戻った日々もそれほど昔ではない。
しかし、記憶とは曖昧なものだ。何を食べていたか思い出すことが出来ない。
自販機の前に立ち何を注文しようか迷う。
その当時の感情が徐々に蘇ってきた。
それには瓶ビールが似合うのかもしれない。
いくつかの品のチケットを購入し、カウンターに座る。
ビールを飲みながら、若かった頃を思い出す。
今よりも尖っていたか。そうはいっても組織に迎合していたか。
複雑な思いが頭の中を遮ってくる。
ビールも哀愁を帯びているように思える。
情熱まぜそば 810円
当時、このメニューはなかった。
「世界の山ちゃん」は変わらない。このラーメン店も変わらない。
しかし、時代と共に求められるものは変化していく。
それに対応できるものだけが生き残っていく。
どんな分野でも同じことがいえるはずだ。
私たちもこの街も変わることと変わらないこと。
この情熱まぜそばが私に教えてくれたようだ。
今日の食べ物ブログはいつも違うと思うのは気のせいだろうか・・・。