一昨日の土曜日は根尾淡墨桜マラソン。
非公式の大会なのでほとんど知られていない。
僕も大学時代の友人から誘われ、
タイミングが良かったので参加したのだが、実態は何も知らず。
受付場所となるのは岐阜・長良川沿い。
高橋尚子記念碑の前。
受付もこんな質素な感じで、すっかり商業化したマラソン大会とは随分異なる。
距離は33kmと長い。
ハーフ以上を走ったのが、昨年のぎふ清流ハーフマラソンなので、ほぼ一年振り。
この距離を走り切る自信はなかったので、申し込んだ後、
やや後悔したがそんなことを言っても仕方ない。
この大会はタイムは競わず、本人が想い想いで走る。
スタートの号令もない。
各自適当に走り始める何とものどかな大会なのだ。
しかし、道のりは長く険しい。
ゴール地点は桜で有名な淡墨桜公園。
ちょっと考えれば分かることだが、いくつもの山を越えなければならない。
何も考えずに申し込んだことを少し悔やんだ。
(グジュグジュ言うな・・・笑)。
僕は友人とゆっくりとスタート。
最初の10kmは談笑しながら走る。
公式な大会であれば道路はふさがれた状態で通りのど真ん中を走るのだが、
これはあくまでも非公式。
こんなふうに地下道も走るし、民家の前も普通に走る。
途中にあるエイドものんびりとした雰囲気。
こんな感じなら33kmも走れるんじゃないかと途中でコンビニに立ち寄り、
ガリガリ君を食べてみたり・・・。
写真もあちこちで撮ってみたり・・・。
しかし、実際は甘くなかった。
少しずつ上がる気温。
登り坂が徐々に体に負担を与えていく。
おまけにキロ表示が一切ないため、自分がどのあたりを走っているかさっぱり分からない。
距離が分からないので、自分のスピードも分からない。
エイドは3ヵ所しかないため、友人に借りたリュックにスポーツドリンクを入れ、
水分補給しないと体が持たない。
景色は素晴らしい。
だが段々と見えるランナーも少なくなっていく。
コースが合っているかも不安。
25km過ぎたあたりから、ふくらはぎもピリピリし始めた。
沿道での声援やあと○キロという表示があれば、モチベーションも維持できるが、
ゴールが見えないのは精神的に与えるダメージも大きい。
単なる言い訳だが、心も折れて、27km越えたあたりからは歩いたり、走ったり・・・・。
淡墨桜の標識も見えてきたが、気持ちは乗っていかない。
まだまだ弱い人間です・・・。
ラスト1キロになってようやく看板も出てきたが、
こんな橋はゆっくり歩くのがいいだろう。
最後、凄い上り坂を登りゴール。
すっかり新緑の淡墨桜が待っていてくれた。
手元の時計では4時間ちょっと。
これは正確とはいえない。信号待ちなんかは止めていたりしたので・・・。
それでも無事にゴールでき、ホッと一安心。
歩いているランナーが多かったので、何だか救われた。
これは弱さだね(笑)。
この大会はゴールからバスで移動し、近くの温泉に運んでくれる。
そして、昼食も付いてくる。
疲労困憊だが、体はアルコールを求めていたようだ。
美味いビールを味わえたということはまだまだ力を出し切っていない証拠。
ハーフは走れてもフルを走る体力は今はないのだけれど。
結構、ハードな大会でした。
お疲れさまでした。