昨日の午後は日経トップリーダー主催のイベントへ。
創刊30周年記念フォーラム~これからの中小企業の”人づくり”~に参加させてもらった。
中小企業の経営者らしき方が多数参加されていたが、
会場となる品川プリンスホテルは満席というわけではなかった。
無料なのでもっと集まってもいいものなのに。新鮮味に欠けるのかな・・・(笑)
隣りに座られた方と何気なく挨拶。
福島のパートナー企業ヒューコムさんのクライアントだった。
世間は狭いと改めて実感。
イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏の講演も勉強になったが、
今回のブログでは第3講演の堀場製作所最高顧問の堀場雅夫氏の話。
現在89歳のご高齢だが、講演は分かりやすくユーモアたっぷり内容であった。
その人柄が60分の講演の中で滲み出ていた。
ちょくちょく講演の場を頂く身としては、こういった方の話し方や場の作り方を学ばなければならない。
創業時の苦労から人づくりにかける想いまで淡々としながらもその情熱が伝わってくる話しぶり。
ひとりのハナタレ経営者として学ばなければならないポイントがいくつもあった。
そもそも人間は尊い。どんなに技術が進化しても人間の能力に勝ることはない。
ただ地球上の40億年の歴史からみれば、人間の歴史なんて学校の夏休みの期間ぐらい短いものでほんの小さいもの。
それを理解した上で人を育てる行為をしなければならない。
目の前に起きているほんの些細なことで一喜一憂することなんて意味がないと言われている。
すでに反省だ(苦笑)。
経営者たる者、そこまで高い視点でもって物事を判断していかねばならない。
そして、未来は予測するものでなく、自分たちの手で創っていくもの。
経営者が先行きに対して不安しか抱けないのであれば、会社はその方向に向かう。
経営者がおもしろおかしく考え、社員と一緒に新しいものを作っていこうという姿勢と気持ちがあれば、
自然とムードは高まりヤル気は湧き上がってくる。
実にシンプルな話だ。
そのためには周りに対して感動を与える経営者にならなければならない。
「おもしろおかしく」がただ楽しいだけでは何の意味も示さない。
それを自分なりの経営的な考え方、哲学を持って臨まないと
いくら人の貴重な話を聞いたところで何も役には立たない。
今、書いていることは僕の解釈なので、
必ずしも堀場氏が話された内容とは異なるかもしれないが、大筋は間違っていないだろう。
自分の場合、まだ経験が足りない。
それも崖っぷちの経験が足りない。
堀場氏に言わせれば3回は本当に辛い経験をしないとその先が開けないようだ。
できればそんな経験はしたくない(苦笑)。
しかし、今の状況が永遠に続くとも到底思えない。
必ず修羅場が訪れるだろう。そんな時、どんな対応ができるだろうか。
そのための準備や覚悟は常にしておかなければならない。
一方で地球40億年の歴史のおける人間の小ささも知っておかなければならない。
それが経営者としての重要な役割。人生はあらゆることが1回限り。
簡単にまとめてしまったが(笑)、貴重な講演を聞かせて頂いた。
感謝!