円頓寺に戻ってきました。
こののどかな佇まいが落ち着きます。
喧噪とした東京もたまにはいいですが、やはり田舎者はこちらの方がお似合いです。
那古野から円頓寺商店街に向かう途中にある「鈴音」さんに行ってきました。
とてもひっそりしています。
お店の前を通る人は休業日だと勘違いするかもしれません。
言い方は失礼ですが、あまり商売気を感じません。
「大将、もっとヤル気出してよ!」と思わず言ってしまいたくなります。
たまに顔を出すと
「山田さん、全然来てくれないじゃないですかあ~。お店、潰れちゃいますよ~。」
とその瞬間だけ、ヤル気を見せるのです。
お昼のランチ時です。この時もとても静かでした。
メニューはありません。
1種類のランチ(多分・・・)があるだけです。
注文をする必要もありません。勝手に出てきます。
ランチ 1000円
まずはまぜご飯と前菜が登場します。
このまぜご飯なかなかいけます。
ペロリと平らげることができます。
しかし、当然ですがこれがメインではありません。
メインはこちらです。
十割蕎麦と二八蕎麦の2種盛りです。
日によって蕎麦は変わります。
蕎麦の原産地もその都度変わります。
大将のこだわりが垣間見えます。
この日は15日間で13回蕎麦を食べている愚か者副本部長と呼ばれる蕎麦達人と一緒でした。
蕎麦に関してはなかなかうるさい方です。
そんな方ですが、思わず
「おっ、これはいいぞ。なかなか、やるじゃないか。」
というセリフを吐いていました。
どうやら美味しさを表す表現は日本国内共通のようです。
僕はどっちが十割かも分からなくなっていましたが、美味しく頂くことができました。
蕎麦達人ではないので、それでいいのです。
「鈴音」さんは基本は蕎麦屋です。
ここまでの内容ではとてもヒマそう感じですが、決してそうではありません。
名誉回復のために言っておきますが、夜はかなり繁盛しています。
完全予約制で3500円のコースのみという強気の商売です。
早めに予約しないと週末は取れません。
「山田さん、全然来てくれないじゃないですかあ~。お店、潰れちゃいますよ~。」
の言葉なんて、微塵も感じることはできません。
コースの内容も充実していますし、日本酒の種類も多いです。
大将の気分がいい時は多めにお酒を注いでくれます(笑)。
だからでしょうか。
お昼時はどうやら力を抜いているようです。
蕎麦は手抜きをしていませんので、
まだ行ったことのない方は、まずランチタイムがおススメかもしれません。
ちょっと宣伝気味になってしまったので、
次回、お邪魔した時はお酒をこっそり余分に注いでほしいと期待します。
ごちそうさまでした。
円頓寺シリーズはまだ続きます。