本来、水曜日は「食べ物のはなし」を書くのが決まりになっているが、
今日は予定を変更したい。
「食べ物」ブログのファンの皆さま、申し訳ありません。
ネタがないわけではなく、少しでもお知らせするのを早くした方がいいと思い、
急きょ変更。理由はブログの通りです。
昨日は岐阜市にある「みんなの森 ぎふメディアコスモス」へ。
初めてお邪魔したがとても綺麗でお洒落な施設。
岐阜にもこんな施設が存在するんだと出身者として嬉しくなってしまった。
目的は「世界ALSデー記念トークセッション 意志あるところに、道は開ける」
というイベントに参加するため。
このイベントはビリギャルの原作者である坪田信貴氏のブログを読んで知り、
スケジュールが開いていたので申し込んだ。
FC岐阜前社長である恩田聖敬氏の講演がメインとなるイベントで、
坪田さんと岐阜県で一番話が上手いG-net代表理事の秋元さんがトークを行う。
ご存知の方も多いと思うが、恩田氏はALS(筋委縮性側索硬化症)を発症され、
昨年、FC岐阜の社長を辞任された。
通常であればその後の生活は治療に費やすのが普通だと思うが、
恩田氏は力のある限りALSと向き合い、活動し続けるという。
オフィシャルサイトも立ち上げ、新会社の設立もおこなう積極さ。
そのパワーはどこからくるのだろうか。
そんな点も気になっていたが、恩田氏の講演でその理由も明確となった。
講演といっても直接話をするわけではない。
録音した音声をスライドと共に流している。
本人が直接話をする時は秘書の方が、口の動きを見て翻訳する。
流しだされたスライドや本人の表情に悲痛なものは一切なく、むしろユーモアが溢れている。
恩田氏の明日に向かう懸命さは清々しいくらい。
本人が言われているようにALSを発症しようが、自分が自分であることは変わりないという。
動けない、喋れない、食べれない、呼吸できない。
克服しなければこの症状が進む。僕だったら絶望的となり、自暴自棄になってしまうだろう。
恩田氏がそんな時期がなかったわけではないと思うが、
今は前を向き、それも楽しく生きようとしている。
その姿を見ているだけで、熱いものを感じるし、自分がもっと頑張らねばと勇気を与えてくれる。
彼の行動が与える影響は大きい。
それもポジティブになれる面での影響が大きい。
坪田氏の愛情の深さも感じることができた。
人は3つで評価されるらしい。
doing(行動)、having(所有)、being(存在)と3つだが、
どうしてもdoingやhavingでの評価が中心となってしまう。
本来、人の存在価値を認めるbeingが重要なのだが、
親でも知らず知らずのうちにdoingやhavingを基準においてしまう。
これは僕自身も反省。
家庭でもオフィスでも同様のことはいえる。
成績で評価することも必要だが、それだけでは肝心な点が見えてこない。
坪田氏は巧みな表現で恩田氏にダブらせながら語っていた。
これもいい勉強になった。
恩田氏は新会社を設立し、これまでの経験や知識を発信し社会に役立てたいという。
また、ALSや他の難病患者のために医療や福祉サービスの改善を行うという。
その志には感銘を受ける。
タイトルにあるように「意志あるところに、道は開ける」を自らが実践されるわけだ。
新会社設立のためにクラウドファンディングを使い協力者を求めているのが、まさに今。
大したことはできないが、僕も少しばかり協力はさせてもらう。
そのクラウドファンディングの受付期間が今月26日までとなる。
詳しくはこちら。
僕が偉そうに何かを言う立場ではないが、
こういった取り組みがあるということだけは知ってもらいたい。
昨日は貴重な機会を頂き、ありがとうございました。