昨日から息子の最後の夏の大会。
小学生から野球を始め、中学校でも野球部に入部。
約2年半、ずっとこの日のために練習を積み重ねてきた。

普通の中学の普通の野球部。
強豪でもなければメンバーが不足気味の弱小でもない。
よくある中学の部活。
しかし、土曜も日曜も夏休みも冬休みも関係なく練習を重ねてきた。
3年生にとってはこの日が集大成。
息子のポジションは捕手。
この一年、キャプテンを任され、苦労しながらも多くのことを学んできたようだ。

本来、人をグイグイ引っ張るようなタイプではないと思う。
なぜ選ばれたのかは未だに不思議だが、泣き言も言わずこの一年を過ごしていた。
さすがに昨日の朝は緊張していたようで何度もトイレに行っていた。

昨日は僕も何の予定も入れず応援に出掛けた。
前の試合が長引き30分ほど開始時間が遅れたが、無事に試合が始まった。

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1回の表、相手チームの攻撃。
一番バッターがいきなりヒット。野球は初回が大切だし、流れに傾くスポーツ。

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息子が盗塁を阻止したため、相手の勢いは止まった。
(ちょっと親バカ・・・笑)
その後、スクイズを阻止するくらいのピンチがあった程度で、
試合の流れは徐々に息子たちのチームに傾いてきた。

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いままで何度か練習試合を観てきたが、基本的に守りのチーム。
得点能力は高くない。勝った試合も数点を守り抜くケースがほとんど。
それがである。
昨日の1回戦は攻撃も機能し、なんと7×0のコールドゲームでの快勝。
多分、練習試合を通しても、コールドで勝った経験は一度もないと思う。

勢いとは怖いものだ。
相手チームと特別に実力差があったとは思えない。
もし、1回、相手側が1点でも得点していたら流れは変わっただろうから、
相手チームが勝利したかもしれない。

しかし、何かが違った。
一つ上げるとすれば、チームの雰囲気が全然違った。
お互いに声を掛け合い、いいプレーにはみんなで称え、ミスはみんなで励ましあっていた。
ベンチでの雰囲気も明るく、みんな笑顔だった。

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それが上手く流れを引き寄せたのかもしれない。
2番手投手がランナーを背負った時も、「心配するな~」という声があちこちから出ていた。
うちの息子がキャプテンを務めるくらいだから、特別な選手はいない。
秀でた能力も見当たらない。
それは勝利にはあまり関係ないようだった。

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試合終了後の息子の笑顔が印象的だった。
家では見せたことのない笑顔だった。
ホッとした気持ちも強かったのだろう。
何も言ってやれないが、親としてそんな場面を見れたのは幸せだった。

最後まで勝ち続けるのは難しい。
いずれ悔しい思いもするだろう。
だが、これもいい経験。
どちらにしても最後に泣けばいい。

最後の夏。
思い切り汗をかいてほしい。