先週金曜日は第8回京都フォーラム「いい会社をふやしましょう」。
経営者仲間である株式会社ヒトミの人見社長にご案内頂き、遠路はるばる京都まで出掛けた。
(そうでもないか、新幹線で35分だし・・・)
今回、伊那食品工業の塚越会長が登壇されるということでどうしても拝聴したかったのだ。
伊那食品工業さんの取り組みに僕は感銘を受け、
会社見学を目的に社員研修旅行の候補にも挙げていた。
結果的には日程的に難しく見送りとなったが、うちのメンバーにもその取り組みは是非、見せたい。
可能であるなら、いつかみんなでお邪魔したい。
塚越会長の講演として「企業経営のあるべき姿」、
塚越会長と人と経営研究所の大久保所長によるトークセッション
「いい会社をつくりましょう」が今回の内容。
塚越会長の話は以前にも聞いてはいるが、いい話は何度でも繰り返し聞く必要がある。
その時のブログはこちら
「伊那経営フォーラム」での学び
「いい会社をつくりましょう」を読む
現在、79歳の塚越会長。
最近は余程のことがない限り講演は行わない。
今回も人見さんはじめ懇意にされる方からの依頼で受けただけという。
ご本人も言われていたが、今回が最後の講演という話も・・・。
それだけでも貴重な機会であった。
世の中にはいろんな経営スタイルがある。
国内でも成功した企業のケースを学ぶとそれぞれ手法が異なる。
目的が何かによっては、手段も異なる。
時価総額を上げ企業価値を高めることを目的とする経営もあれば、
社員の幸せを一番に考える経営もある。
どちらが正しいとは言い切れないが、僕自身は塚越会長が唱える「末広がりの幸せ」が理想。
社員さんを一番大切にし、昨日より今日、今日より明日、少しずつでいいから良くなっていく。
そんな姿が理想だ。
自分ではほんのわずかだがそちらの方向に向かっていると思っていたが、
今回の話を伺って自分の足りなさを痛感。
伊那食品工業さんの取り組みからすれば比較にならないレベル。
確かに会社がイヤで辞めた社員が、会社を任されてからいなくなったのは事実だが、
それに甘えているのも事実。
その徹底した取り組みを伺うとまだまだ中途半端。
研究開発における人員構成、
目先の損得を追うのではなく、先の成果に期待する二宮尊徳の教え、
会社の信者(ファン)を作る(尊敬される会社になる)、
それを確実に実現し、当たり前として行動することを目の当たりにすると
反省の文字しか出てこない。
上場しない理由も明確。
常に会社がどうあるべきか、自分がどうあるべきかを意識してきた結果が
現在の伊那食品工業という企業を作っている。
今回、僕が求められていることも再認識できたのは大きな収穫。
いい会社を作っていかねばならないし、増やしていかねばならない。
塚越会長が話されたことで印象に残ったことをひとつ。
「優秀」という文字は「優しさに秀でた人」のこと。
能力が高い、頭がいいは「優秀」ではない。
「優しい」という文字は「人を憂うことができる人」を指す。
「人を憂うことに秀でた人」が「優秀」だという。
優秀という意味をよく理解しないといけない。
ハッとさせられた瞬間だった。
学んだことを実践しなければ意味はない。
少しずつでもいい会社つくりをする努力をしていきたい。
ありがとうございました。