本来なら観るべき映画リストからは外していた作品。
周りの評判が、それも同世代の評判があまりにもいいために観ることにした。
僕は映画は基本的に一人で観る。
誰にも邪魔されることなく、自分の観たいタイミングで観る。
井之頭五郎さんの食事と同じ(笑)。
しかし、今回は珍しく嫁さんと一緒。
2人で映画を観たのは20年以上前のことだ。
それだけでも大事件。
でも、まあ、これは一緒でよかった。
ほとんどがカップルの観客。
僕の周りにも一人で観たオジサンが何人かいるが、確実に浮く。
もしくは怪しまれる(笑)。
また、この作品は娘も息子も既に観たという。
中三の息子はよくわからなかったというが、まだガキの証拠(笑)。
青いね。
ストーリーとしてはメチャ斬新というわけではない。
昔、どこかで観たことのあるような感じさえする。
有森也実のデビュー当時って、これに近い作品じゃなかったかな・・・。
大林作品のノスタルジックな雰囲気も持っていると思うし・・・。
僕がまだ10代から20代にかけての青春真っ只中の時代。
そんな頃は数多くの青春映画を観ていた。
胸が締め付けられることも度々。
今はすっかり心が汚れたせいか、胸が締め付けられるのは全く別のことでしかない。
そんな汚れたオジサンでもすっかり作品の中に溶け込み、青春していた。
ちょっとしたトキメキやラストシーンでも感動してみたり。
グッときてしまうシーンもあった。
正直なところ、あまりアニメには関心がないが、
自然を描く映像の美しさには感動した。
これまでの世界を超えているんじゃないかと。
僕が知らないだけかもしれないけど。
その自然が描かれているのが岐阜。
飛騨地区なので、僕の実家からは遠いが、それだけでも親近感が沸く。
岐阜弁は大方合っていたが、一部違和感を感じた。
飛騨地区と美濃地区では違うのかもと思いながら・・・。
声も良かった。
瀧クン役の神木隆之介君はほんと上手い。
声優が本業と思えてしまうほど、ハマっていたと思う。
最近、観る映画はどうも重い作品を選びがちだが、
たまには青春映画も観ないといけない。
どんどん歳ばかり取っていく。
つまらないオヤジになっていく。
常に恋愛感覚を持ち合わせる中年親父にならなきゃいけない。
アイドル映画には抵抗はあるが、
これからも作品を選びながら、青春を楽しんでいこう。
そう思わせてくれる映画だった。