8月に参加した「バリュー・アップセミナー」で題材として使用された本書。
そのセミナーでは20分で気づきを得るためにピックアップして読んだが、
今回は全部読んでみた。
ちょっと遅すぎ?
ここ最近、読書量が少ない。今月は全然ダメ・・・。
伊那食品工業の塚越会長が講演を拝聴する度に「二宮尊徳」を勧める。
というよりも読まない奴は人として認められない。
そんな大袈裟ではないが、それだけ大きな影響を与えた人物と称えられる。
機会を伺っている時にこの本書を課題図書として与えられたので、ある意味、ラッキー。
大昔に「代表的日本人」を読んでいるので、
その存在は理解しているつもりだが、それはあくまでも全体像。
育ってきた環境からその時に発した言葉、
哲学や影響を与えた人物までは理解していない。
「代表的日本人」を覚えていないので何とも言えないが(笑)、
それよりは縦軸も横軸も拡げた感はある。
人はこうでなければならない手本。
それはビンボーな時代もカネモチな時代も変わらない。
人間の持つべき本質。
本書を読んでそんなことを感じた。
写真にあるような本を読みながら歩く姿は、
現代でいうと歩きスマホなので、認められるものではない。
昔はすれ違う人の数が少なかったのかもしれないが、現代では顰蹙の対象でしかない。
スマホ見ながらマジメに勉強してる奴も認められないからね(笑)。
本書の著者は松沢成文氏。
作家ではない。
ちょっと前まで神奈川県知事で今は国会議員。
相当勉強されているし、大切にすべき点を十分理解されている。
松下政経塾出身なんですね。
本書を出された理由も分かりました。
実際は理由になっていないかもしれないが、松下幸之助氏も二宮尊徳の影響を大いに受けている。
そのあたりが繋がっているのかもしれない。と勝手に判断した。
幸之助翁に限らず、影響を与えた名経営者は多い。
書こうと思ったが、帯に書いてあるじゃないか・・・。
その他には稲盛和夫氏であったり。
皆さん、繋がっているわけですね。
いずれにせよ、僕はあまりにも教養が足りない。
そして、歴史を知らない。
単語の数を理解しても意味がない。
著者が「おわりに」で端的に述べている。
「歴史を勉強しないと、人間は横軸思考になりがちだ。
自分の先祖とのつながりや、自分を通した未来とのつながりに関心が薄く、
今の時代を生きる幸福度欲求だけを考える横軸思考の人間にしかならないのではないか。」
気をつけなければならない。
そして、もっと学ばねばならない。