一昨日から沖縄へ来ている。
観光ではない。学びに来ているのだ。
ウソではないぞ。

僕が所属する出身大学の経済人で組織する同窓会組織「クラブ愛知」の研修旅行。
なぜ、沖縄か?
理由はいろいろある。
言い訳がましく説明しておくと、沖縄の企業には僕の出身大学の社長が意外と多い。
オリオンビールの社長も、スパムハムで有名な沖縄ホーメルの社長もそう。
士業の方は相当活躍されていると聞く。沖縄税理士会会長も先輩。
(昨晩もご一緒させていただいた・・・。)
東海地区限定のように思われるが、実はそうではないようだ(笑)。

しかし、オリオンビールやスパムの工場の視察に伺ったわけではない。
あくまでもそれは酒の席のネタにすぎず、今回の目的は別。
沖縄が継続的に発展していくがために取り組んでいる企業誘致の実態とその成果を学ぶためだ。

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最初に向かったのはうるま市。
沖縄のどのあたりかも全くイメージできない。
近づくにつれ、7~8年前に泊まったは浜比嘉島を思い出した。
あれが家族で行った最後の沖縄だったな・・・。
那覇から一時間程度の小さな街。

このうるま市には沖縄IT津梁パークという、
沖縄県が国内外の情報通信関連産業の一大拠点を目指す場所。
最新の施設を揃え、ここから多くの情報を発信させようとしている。
沖縄県といえば観光以外にはコールセンター業務を行う
オペレーション的な要素が強い土地と思われがちだが、今はさらに進んだ段階。
僕も初めて聞く話ばかりだが、
ここから日本とアジアを結ぶITブリッジの役割を担おうとしている。

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今回はそれに取り組む東京のITベンチャーの話を実際に伺った。
拠点的な役割以外にも雇用創出の目的があり、
こちらの企業も沖縄県出身者の採用にも積極的。
ご存知のように沖縄県の失業率は全国トップクラスなので、
県としても何らかの対策は講じなければならない。

施設を見せてもらった。

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これがオフィスかと思わせるような環境。
リゾートホテルと間違えてもおかしくない。
この施設が1㎡あたり1400円程度で借りられる。
分かりやすく坪単価で計算していると、え~っと、一坪4600円。
移転したうちのオフィスの何分の一になるのか・・・。
う~ん、これはもう一度移転したほうがよさそうだ(笑)。
と思わせるほど魅力的。
土地も沢山あるので、拡張していくらしい。

説明をしてくれたITベンチャーはその魅力を感じて拠点を設けた点も目的のひとつだが、
地震が少ないのも理由の一つ。
そして何よりトップが沖縄好きという。
そんな企業はごまんとあるんじゃないかな・・・。

インフラさせ整えば、どこで働くかは問わない時代に確実に向かっている。
そんな点ではこの取り組みに対し得ての期待は大きい。
難しい問題も含んではいるが・・・。

こちらを後にして向かったのは名護市。
こちらも市を上げて積極的な取り組みをしている。
一昨日も本来休みの市の職員さんが僕たちに対して熱くその想いを語ってくれた。

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名護市は隣が辺野古ということもあり様々な問題を抱えている。
複雑な環境であるのを承知の上、真剣に取り組まれている。
そのあたりは素直に感動した。

条件はうるま市よりいい(笑)。
1㎡500円程度で借りられる。
ただみたいなもんだ・・・。
それは言い過ぎだが、それだけ誘致に懸命だ。
Uターン、Iターンに対策も積極的だが、まだまだ面は多い。

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僕なんかは単純に企業誘致を含め、
移住に対しての優位性を持たせた方が効果が上がるのではないかと思ってしまう。
感覚的に言っているだけなので根拠は乏しいが、
沖縄に魅力を感じ住みたい街と思っている人は多いんじゃないかな。
いいきっかけさえあれば移り住むことも考えられるのではないだろうか。
そんな簡単な話ではないけれど・・・。

今回の沖縄は初めて知ることも多く、いい学びになりました。
さて、今日は何を勉強するのだろうか。
ただ走り回るだけなのかな。