名古屋も一段と寒くなってきました。
先週末もかなりの雪でした。
こういった時は温かいものを体が欲します。
すぐ思い浮かぶのが味噌煮込みうどん。
名古屋らしい食べ物です。

しかし、この「食べ物のはなし」でも何度も登場しています。
人気食べ物ブロガーとしてはいくら寒くても安易に行動するわけにはいきません。

「あまり時間もないし、今日はどうしたものか・・・」
と迷っていると一つの看板が目に入ってきました。

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「お~、いいじゃないか。」
とひとり頷き、「奥志摩 伏見店」さんに入りました。

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伏見駅すぐの広小路通り沿いにあり、昨年11月にオープンしたばかりの炉端焼きのお店です。
「いりゃっしゃいませ~!!」やたら威勢のいい挨拶です。
「どうぞ、どうぞ、こちらへどうぞ!」と元気よく案内してくれます。

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周りを見渡すと多くのお客さんが鶏の唐揚げ定食か豚のしょうが焼き定食を注文しています。

「え~っと、さばの味噌煮定食をください。」
ここは初志貫徹です。
味噌と決めたら味噌にするんです。
ここで初めて自分が味噌に拘っていることに気がつきました。

それにこれまで贅沢三昧の生活でした。
もう少し日本人らしい質素な食事(そうでもないな・・・笑)をしたくなったのです。
「おまちどうさまです~。ご飯と味噌汁はお替り自由です。ジャンジャンお替りしてください~!」
と元気よく声を掛けてくれます。
「そのサービス精神、なかなか、いいじゃないか!」

さばの味噌煮定食 750円

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「そうそう、今日はこんな気分。こんな昼メシにしたかったんだ・・・」
といつものようにスマホで写真を撮ります。
相席で向かいに座っていた若いサラリーマンが冷めた視線を送ってきます。
「いやいや、これがオレの仕事なんだよ。」
視線を送り返しますが、相変わらず冷たい視線です。
どうやら理解はしてもらえそうにありません。

それは仕方ないと判断して、ワシワシと食べ続けます。
身が引き締まりながらも柔らかい鯖が口の中で広がります。
なかなかの食べごたえです。
これはお替りコースだな体は勝手に反応し始めましたが、
この年末年始に3キロほど体重が増えたのを思い出しました。

脳がサインを出します。
「今日はやめとけ、今日はやめとけ。」
素直にその指示に従うことにしました。

フッと息をつくタイミングで目を上げます。
なんと向かいのお兄ちゃんは食べながらスマホゲームをやっています。
「それはダメだろ~」
と冷たい視線を送りましたが、気づく様子はありませんでした。

お互い様かもしれませんが、僕はあくまで仕事なのです・・・。
微妙な感情が沸々と沸いてきます。
「まあ、こんな日もあるわな・・・」
と少し暗い気持ちを抱えながらも割り切ってレジに向かいます。

「ごちそうさまでした。」
「ちょうど750円、ぴったしですね。ジャストミーーーートで~す。
ありがとうございます!!。いってらっしゃい!!」
とすこぶる元気な挨拶です。

こんな挨拶で暗い気分はすっかりと消えてなくなりました。
寒さにも耐えられそうです。

さて、次回はどこへ繰り出しましょうか。