hon17011

これは綾瀬はるかのアイドル映画だな・・・と観終わった後、感じた。
すでに30歳を超えた女優さんなので、今さらアイドルじゃないだろうと思ってしまうが、
(スミマセン)
それくらい可愛らしく描かれている。
恋愛シーンがあるわけではないので、ありがちな路線とは全く異なるが、
ちょっと胸キュンした男性は少なくないんじゃないかな(笑)。
元々、好きな女優さんだから、単純に惹かれてしまったかもしれないけど。

ストーリーとしてはハチャメチャでユーモアのない人は観るべきでない。
おおらかな歴史好きは歓迎するだろうが、
やたらうるさい歴史好きやアンチ織田信長派も観るべきではない。
反対にこれまで織田信長に冷徹なイメージを持っていた方は相当印象が変わっただろう。

新春の娯楽映画としては楽しめる。
それは間違いない。
と同時に、就活生が観るべきではないかと意外なことを僕は思い浮かべた。

本作では「やりたいことは何?」という会話が何度となく行われる。
少しネタバレになるが大勢ではないので許してもらうが、
これがちょっとしたキーワードでもある。
それがあるからこそ、綾瀬はるか扮するマユコさんはもがき生きる。
見方を変えれば、このホテルでの旅は自分探しといっていい。
そして、あり得ない経験を通し、答えを見つける。
就活生に近いと思ってしまうのは、
僕が人材業界に長く席を置いているせいもあるだろう。
何だか変な方向に映評が向かってしまった(笑)。

現代のシーンは当然のように京都で撮影されている。
見たことある風景が並ぶ。
マユコさんがちょっとした休憩で祇園近くの鴨川沿いに座り込む。
ほんの2か月前、僕は川の向かい側をランニングしていた。
映画でも川沿いを走るランナーが映されていたが、
同じような行動を同じ場所で取っていたのだ。
ちょっと嬉しくなってしまった。

そんな楽しみ方もできる本作。
2017年、一本目の映画であった。