これは綾瀬はるかのアイドル映画だな・・・と観終わった後、感じた。
すでに30歳を超えた女優さんなので、今さらアイドルじゃないだろうと思ってしまうが、
(スミマセン)
それくらい可愛らしく描かれている。
恋愛シーンがあるわけではないので、ありがちな路線とは全く異なるが、
ちょっと胸キュンした男性は少なくないんじゃないかな(笑)。
元々、好きな女優さんだから、単純に惹かれてしまったかもしれないけど。
ストーリーとしてはハチャメチャでユーモアのない人は観るべきでない。
おおらかな歴史好きは歓迎するだろうが、
やたらうるさい歴史好きやアンチ織田信長派も観るべきではない。
反対にこれまで織田信長に冷徹なイメージを持っていた方は相当印象が変わっただろう。
新春の娯楽映画としては楽しめる。
それは間違いない。
と同時に、就活生が観るべきではないかと意外なことを僕は思い浮かべた。
本作では「やりたいことは何?」という会話が何度となく行われる。
少しネタバレになるが大勢ではないので許してもらうが、
これがちょっとしたキーワードでもある。
それがあるからこそ、綾瀬はるか扮するマユコさんはもがき生きる。
見方を変えれば、このホテルでの旅は自分探しといっていい。
そして、あり得ない経験を通し、答えを見つける。
就活生に近いと思ってしまうのは、
僕が人材業界に長く席を置いているせいもあるだろう。
何だか変な方向に映評が向かってしまった(笑)。
現代のシーンは当然のように京都で撮影されている。
見たことある風景が並ぶ。
マユコさんがちょっとした休憩で祇園近くの鴨川沿いに座り込む。
ほんの2か月前、僕は川の向かい側をランニングしていた。
映画でも川沿いを走るランナーが映されていたが、
同じような行動を同じ場所で取っていたのだ。
ちょっと嬉しくなってしまった。
そんな楽しみ方もできる本作。
2017年、一本目の映画であった。