嬉しいことに「食べ物のはなし 伏見シリーズ」も浸透してきました。
人気食べ物ブロガーとして読者の期待に応えるのが最大のミッション。
仕事を放り投げ伏見界隈を歩き、お店を開拓せねばなりません。

この日は西に向かい歩いていました。
「いや、今日はこんな気分じゃない・・・。」
「たまにはガッツリと昼メシを食いたいぞ・・・。」
井之頭さんのように一人ブツブツ言いながらあちこちを回ります。

15分ほど歩いてくると一軒の中華料理屋さんの前に立ちました。
最近、有名なお店です。
担々麺が美味しいと評判です。

業界内で僕は担々麵好きとして認められた存在。
ここはしっかりと食しレポートせねばなりません。
担々麺を食べる気持ち満々で、「FARO 花楼 」さんに入りました。

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午後1時を大きく回っていたため、店内は意外と空いていました。
やはり食事はゆっくりと味わいたいものです。
誰にも邪魔されず自分だけの世界を作りたいのです。
いよいよ井之頭さんの世界に入ってきました。

体は徐々に舞い上がってきます。
高ぶる気持ちを抑えつつ注文します。
「すいません、酸辣湯をお願いします。」
あれっ?
気持ちが高ぶっていたせいか、予期しない注文を自らしてしまいました。

酸辣湯って、その文字も読めないくせに、何故かその時ばかりは
「サンラ~タン、く~ださ~い。」と言ってしまったようです。
人気食べ物ブロガーはほとんど酸辣湯を食べた経験がありません。

美味しい基準を設けることができていません。
そこは一発勝負なのです。
ランチタイムはご飯が食べ放題です。

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ついでにザーサイも食べ放題です。
まずはご飯をザーサイで一杯食べて体を整えます。

酸辣湯 900円

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全く麺が見えない状態が美しいです。
箸でグルグルとかき混ぜます。
麺がスープに引っ張られもの凄い圧力が指にのしかかります。

「これが酸辣湯なのか・・・」
その力強さに驚かされつつも必死に麺に食らいつきます。
その酸味が体を刺激し、気持ちも高揚します。
「なかなか、やるじゃないか。」
いつものセリフもつい出てしまいます。
とても美味しく頂きました。

お店を出て周りを見渡すと、ここは明らかに伏見ではありません。
柳橋になります。
「ハハハッ、たまにはこんなこともあるさ~」
と頭を搔きながら、会社に戻ります。

ごちそうさまでした。