冷たい食べ物はそろそろ終わりにしようかなと言いながら、9月に入っても冷たいものです(笑)。
少し前のことです。
いつものように「長崎ちゃんぽん」を食べていると対面にサラリーマンが2人座りました。
上司「ここの冷やし中華、美味いんだよ。」
部下「ほんとですか?いいですね!私も冷やし中華にします。」
上司「すいません、冷やし中華2つ。ご飯ナシで!」
と注文します。
僕はちゃんぽんをすすりながら、完全に意識はそっちの会話に向かっています。
どんな冷やし中華なんだ??と頭の中は勝手に美味そうな冷やし中華が浮かんできます。
店員「おまちどうさま、冷やし中華です!」
部下「おお~っ、うまそう~、凄いボリュームですね。」
上司「どうだ、美味いだろ!」
部下「メチャクチャ美味しいです。」
その会話ははっきり聞こえるのですが、肝心の冷やし中華はよく見えません。
立ててあるメニューが邪魔になって、実物を見ることができません。
結局、見ることができず、お店を出てしまいました。
その日からこの上司と部下の会話が頭の中を離れません。
そんなに美味い冷やし中華なのか・・・。
これは早く行かないとシーズンが終わってしまうな・・・ヤバいな・・・とずっと考え込んでいました。
仕事も気が散って集中できません(笑)。
あの日から、2週間後、ようやく迎えることができました。
「すみません、冷やし中華をください!ご飯は要りません」
と元気よく注文します。
お~、これがあの冷やし中華か・・・。
具がいっぱいで麺が見えないな、チャーシューとハムと両方のっているぞ、
辛子もいい具合だ、と一人で大袈裟に感心します。
そして、ぐるっとかき混ぜて麺をすすります。
「なるほど~!。うん、これは美味い!暑い日には最高だ!」と心の中で叫んでしまいました。
しかし、この日は涼しい日でした。
満員の店内で冷やし中華を食べているのは僕しかいませんでした。
向かいのお客さんが「こんな日に冷やし中華か、変な奴だな」と
言わんばかりの冷たい視線を僕に浴びせてきます。
その視線を感じながら「う~む、これは困ったな・・・。ほっといてくれよ。」
と思いながらも、そそくさを麺を平らげ、お店を出ることになりました。
本当に冷たい食べ物のはなしはもう終わろうかと思います(笑)。
ごちそうさまでした。