12月21日。
この日は僕にとって忘れることのできない日。
2009年12月21日に僕は名大社の社長に就任した。
対外的には翌年5月だが、実務と社業に関わる全責任をこの日から負うことになった。
あれから5年。あっという間に時間が流れていった。
その日の日記にはこんなことを書いていた。
本日より名大社の社長になった。昨日付で小野社長が辞任したのに伴い、自分が昇格したわけだ。
しかし、実感は全く沸かない。不安でいっぱいであるが、精神的に参っているわけではない。
いずれ他社や他者がとやかく言うであろう。その経験不足を指摘する者もいるだろう。
いずれにしろ、すでに道は開いてしまったのだ。走るしかないだろう。
当時を振り返ってみると当たり前の話だが、とても夢や希望を語る状況ではなかった。
自分の中に明確なビジョンもなかった。
そこまでの経緯については半年ほど前のブログに書いているので、
気になる方があれば読んでいただければと思うが、とにかく前に進むしかなかった。
あれからもう5年。
このボンクラでも何とかなるものである。
いや、それは正しい表現ではない。
その当時から一緒にやってきた仲間が会社を支えてくれたのだ。
ありがたいことに僕が引き継いだ時からその時のメンバーは誰も辞めていない。
正式に言えば、嘱託や委託社員の方は任期も含め抜けられたが、正社員については誰一人欠けていない。
このことが原動力であり、今の会社を維持する上でとてつもなく大きい。
もし、何名かでも抜けているようであれば、今期までの業績を残すことは難しかっただろう。
一人ひとりの力が会社を支えてくれているのだ。
多分、今日の日のことは、誰も気づかないと思う。
遠い過去のことと記憶されていると思う。
しかし、たった5年しか経っていない。
だが、もう5年にもなるのだ。
今日は僕にとって5周年。
5年前の僕は今日の僕を見て、ガッカリしているだろう。
何も成長していないのか・・・。
こんなに愚かなのか・・・。
それでも何とか元気にやっている。それでいいじゃないか。
と自分を慰めるとしよう。
あと5年したら、もう少しマシになっているよ。
多分・・・。