fushigi14121

この映画鑑賞券にあるようなシーンはない。
この4人が揃うシーンは一つもないのだ。
それも不思議だが、映画全体も不思議だった。

特に奇抜なストーリー展開があるわけでも、劇的に感動するシーンがあるわけでもない。
しかし、何気ないシーンに妙に反応してしまい、ジーンときてしまったのだ。
これは僕の加齢せいかもしれない。

以前ではあまり感じなかった親子関係に敏感になってきたのかもしれない。
理由は不明だが、所どころでグッとくる映画だった。
それも不思議。

映画を観終わった後、主演の吉永小百合さんの年齢を調べてみた。
どうでもいいと思われるかもしれないが、何故か気になってしまった。
現在69歳。その年齢とは思えない可愛らしさ。

これはアイドル映画じゃないのか、
中高年者向けの青春映画じゃないかと思ってしまったほど。
歳を重ねるとこんな女性に惚れてしまうのかもしれない(笑)。
きっと手を振るシーンに胸を躍らせたおじさんは多いだろう。

僕が30歳前後の頃、一時期、仕事がつまらない時期があった。
その時、考えたのが美味しい珈琲店の開業だった。
当時、よく通っていた珈琲屋さんのコーヒーがとても美味しく、
そんな店を開くのもいいなとぼんやりと考えていた。

映画もそうだが、そのお店も一杯一杯、豆を挽いてコーヒーを入れていた。
吉永小百合さんにコーヒーを学び、竹内結子さんと一緒に働くのも楽しいかもしれない。
ギリギリの生活しかできないと思うけど。
そんなくだらない妄想を描けるのも映画の魅力だろう。
何のこっちゃ。

本作のレビューも読むと必ずしも評判がいいとは言えない。
かなり賛否が分かれるようだ。それも映画の魅力のひとつ。
ほとんどの劇場で公開は終わっていると思うが、ご覧になりたい方は是非!
終了していてもクレームは受付しませんよ(笑)。