「いやあ~、面白かった。こんなくだけた方だとは思わなかった。」
というのが、本日の講演を拝聴した時の正直な感想。
著書「経営の教科書」を読んで感銘を受けて、絶対にお話を伺いたい一人であった新氏。今回、有難い事にその機会が訪れた。
タイトルは「企業を伸ばすリーダーの条件~グローバル時代に通用するリーダーとは~」
著書の内容から、講演は厳格で時に参加者を叱咤するようなイメージを勝手に思っていた。いい意味で裏切られた。
僕が想像していた人物像とは180度異なったのだ。
2時間半の講演中のダジャレは数知れず。ウイットに富んだセンスのある逆もあれば、ドン引きするようなオヤジギャグもあり、ユーモアに溢れていた。
しかし、本質ははずさない。これからのリーダー、いやリーダーとして普遍的で必要な能力を原理原則に沿って分かりやすく説明されていた。
これまでいろんな場で学んできたことから、全く新しい事があったわけではないが、その論理的かつ感情的な要素を含んだ話は説得力に満ちていた。
これだけ長い講演時間でもメリハリがありダレる事が一切なかった。70歳を超える高齢でありながら、エネルギッシュであり、休むことなくテンポよく話される内容には感服。
それはご本人の「グローバルな人材を育てる」というミッションを表れだと思う。爪の垢を煎じて飲まなければ・・・。
今回の講演内容をオープンしてしまうのも有難味がないので、ここでは割愛するが(卑怯かな・・・)、価値のある時間を過ごさせてもらった。あとは少しでも自分の物にしなければならない。
ひとつだけ印象に残った言葉を披露。
「コツコツカツコツ」
コツコツやれば、勝つコツと克つコツが身につくというもの。なるほど!
本日はありがとうございました!
2011年6月2日
”伝説の外資トップ”新将命氏の話
2011年6月1日
アサヒビールもいいぞ!
昨日までの日本経済新聞のコラム「私の履歴書」は、アサヒビール元社長の瀬戸雄三氏であった。瀬戸氏の半生を知ると共に、アサヒビールの低迷時期から業界トップの地位に返り咲く企業の歴史も知ることができた。
僕のこれまでの拙い認識だと瀬戸氏は温厚そうなイメージであったが、それは全くの誤りで、波乱に満ちたサラリーマン人生を送り、アサヒビールをトップに押し上げた情熱的な方であった。
一般的にアサヒビールの代表ブランドスーパードライを語る時に登場するのは、樋口氏であり、中条氏であったと思う。また、瀬戸氏の後任でNHK会長を歴任された福地氏のイメージも強かったかもしれない。
しかし、今回の「私の履歴書」を読む限り、瀬戸氏の存在は大きく、その熱い魂と圧倒的な行動力でもって、アサヒビールを首位に押し上げたことが良く理解できる。
決して順調なサラリーマン人生を送ってきたのではなく、左遷も経験し、修羅場を潜った人生だったからこそ、諦めない強さを実現できたのであろう。
約1ヵ月間のこのコラムを読んで、多くを学んだと同時に大きな勇気ももらった。また、ビールも飲みたくなった。
(これはいつものことだけど・・・)
やはり僕としては、経営者の半生を綴る「私の履歴書」が一番読み応えがある。
そういえば、昨晩、食事したイタリアンで飲んだビールはアサヒスーパードライだった。
これから迎える夏場は、よりスーパードライが美味しくなるだろう。
今日も飲むのかな?
2011年5月30日
無趣味のすすめ
無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫) (2011/04/12) 村上 龍 |
村上龍氏の著書を読むのは実に久しぶり。
中田英寿氏との共著「文体とパスの精度」の以来だろう。小説においては思い出せないくらいだ。
TV番組「カンブリア宮殿」はその時のゲストによって観たりするが、その番組での発言ぐらいしか著者の考え方は理解していない。しかし、作家とは思えないくらいビジネスチックな鋭いコメントには共感を持つことも多かった。
それが、この本書を読む理由とも言える。
TV番組のコメントよりも、本書の文章はよりストレートで世間に対して批判的だ。特に政治に対しては・・・。
きっとここに書かれているほうが本心に近く、TVについては本音の半分くらいなのかもしれない。
エッセイとして読むよりもビジネス書として読んだ方が、読後の心の静まり方は違ってくるだろう。
(エッセイとして読むとストレスが溜まるかもしれない・・・)
「GORTHE」というちょっと軟派なビジネス誌に連載していることを考えるとこの著書のターゲットはバリバリ働くビジネスマンであるのは明らか。
だとすると、これはやはりビジネス書か。
企業経験はない著者であるけれど・・・。
そこも含め、村上龍氏の作品を更に触れてみる必要があるかもしれない。
2011年5月29日
中国の就職事情から感じたこと
本日の日本経済新聞に中国の新卒採用環境の記事が掲載されていた。中国の就職環境の厳しさは、各方面の情報により知っていたが、この記事はより具体性を持って書かれていたように思う。
と同時に、その内容から日本の就職環境と相通じる面も多いのではないかと感じた。
今現在、中国の大学卒業予定者数は660万人という。10年前と比較すると6倍に増えている。人口増加や経済の急速な発展により、学生数の増加は当然とも言えるが、この伸び率が妥当かどうかは疑問だ。
日本の大学生の就職環境の悪さクローズアップされている昨今であるが、その原因が進学率の大幅なアップにより、20年前より学生数が倍に増えたことも大きな要因のひとつと言える。
それは同様に中国にも当てはまるのではないだろうか。大学に進学すれば、ホワイトカラー職として働けるという幻想が同じように起こっているのは、僕の勝手な推測だけではないと思う。
日本と比べ圧倒的に勤勉で向上心があり、世界を変えていこうという気概がある中国人学生は多いと思う。しかし、その一方で、より高い条件だけを求め、前向きな姿勢やコミュニケーション能力が足りない学生も多いようだ。
まさに日本の学生と同じ現象が起きている。
また、一人っ子政策の影響により、子供の就職に親が関与するケースも増えていると指摘されている。それも、日本と同じだ。
自分自身が目にして実感した事象ではないので、確かな事は言い切れないが、好景気不景気に関係なく抱える問題の共通点は多い。
昨年の中国の就職率は72.2%で、175万人が就職が決まらないまま、卒業したとのこと。そう思うと、先ごろ発表された国内の2011年卒の就職率はまだまだ健闘しているではないか。
(就職率と内定率の解釈はともかくとして・・・)
欧米をはじめ諸外国の就職環境と比較しても、日本の就職率はまだまだ高い。考え方を変えれば、恵まれているのだ。求人倍率だって1倍は超えている。
もう間もなく5月も終了。
現役4年生の就職活動は、大手企業が選考時期をずらした事もあり、長期化すると思われる。既に疲れてしまった学生もいるかもしれない。
しかし、目の前の就職環境の厳しさに落胆せず、チャンスはこれからと信じ、行動してもらいたい。
2011年5月26日
九州・博多で多くを学んだ2日間
昨日、本日は九州へ出張。初めて乗り込んだ博多である。
ふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の拡大幹事会が、加盟会社の1社であるネオ倶楽部さんで行われたのだ。
午後の時間帯は各社の現状の報告から来期に向けた共同事業、大学へのプロモーションなど内容の濃い会議が行われた。参加するたびに感じることだが、加盟会社の取組みや経営者の姿勢には多くの刺激を受ける。
毎回、学ぶべき点が多いのだ。
そして、夜は懇親会。九州料理を堪能する。カラオケBOXで軽く流した後、知る人ぞ知る長渕剛のそっくりさんの店「勇次」へ。そっくりさんのオーナーがしばらく不在であったため、Fネットのミュージシャンが続々と登場。
先日もライブを行ったパフの釘崎社長を始め、店のギターを奪い取り、熱唱タイムが始まった。その後、そっくりさんオーナーも駆けつけ、長渕剛オンパレード。熱い時間が過ぎていった。
最後はとんこつラーメンではなくラーソーメンでしめ、初日を終えた。
二日目の本日は、パートナー会社と共に今後の事業についての打ち合わせ。二日酔いも感じさせることなく、お互いのメリットについて共有する。
昼食は中州の「河太郎」でイカ三昧。
生簀から生きたイカをそのまま調理。贅沢な時間を過ごさせてもらう。その後は中州から博多駅周辺を観光。
半径5キロくらいの徒歩での観光だが、博多の魅力を大いに知る事になった。
途中で訪れた櫛田神社も博多祇園山笠で有名である。
その後は、パートナー会社の社長と共に実に真面目な話し合い。社是、経営理念、組織、リーダーシップ論に至るまで、先輩経営者が持つ考えをじっくりと聞かせて頂いた。
実体験から話させるその姿勢には納得させられる面があり、かなり勉強になった。こういった話は若輩経営者の自分としては、本当にありがたい。全てが勉強になるのだ。
結果的にはアルコール量も多い2日間であったが、それを上回る量の学びを頂き、充実した2日間であった。
博多の街も魅力的で雰囲気も良かった。この博多を次回訪れる時は未定だが、次の機会が早く来るのを願うばかりだ。
2011年5月25日
中期経営計画の必要性
昨日、仕事を終えて、あるコンサルティング会社のセミナーに参加した。
テーマは「社長のための経営課題解決シリーズ~中期経営計画~」。
これまで会社の全体像や年度の経営計画(売上目標、利益目標、政策媒体)についてはまとめてきたが、中期経営計画のことは僕自身があまり触れてこなかった。
今回、このセミナーに参加しその必要性を感じると共に、これだけ不透明な時代になると短期的なビジョンを明確化することが会社にとっても重要である改めて認識することとなった。
少人数で開催されたセミナーであったが、偶然、隣の席の方が以前から知り合いの経営者。年齢は僕とほとんど変わらないのだが、創業して既に10年の実績を持つ社長である。
ワークの中で、お互いに共通のテーマで話し合う時間もあったのだが、立場は同じでも置かれている環境が異なるせいか、その場で議論する内容は全く違う。
一方が、売上高、利益率、社員数というような数字を基本に置けば、もう一方は理想像、行動指針、価値観といったビジョンにつながることが基本になったりする。
中期的な経営計画といっても、その捉え方一つで随分とアウトプットは変わってくるのだ。あるべき姿は、その両面を上手く導き出す計画書の存在だろう。
普段の生活の中で経営者と接する場はあっても、このような視点で会話をする事は少ない。お互いが抱える課題について共有できた事は、気持ち的にも随分と楽になった。
一般的に中期経営計画書を作成するには2ヶ月くらいは要するという。その中の基本戦略を練り上げるのに大半の時間を使い、社長の覚悟を具体化させるのが一番重要とのこと。
なるほど・・・。中小企業の経営は、結局、そこにかかっているのだろう。
目の前の業務に忙殺されると見えにくくなってしまうが、経営者として最も重要で果たさなければならないのが、この仕事とも言えるだろう。
2011年5月22日
休肝日の約束を破った日
昨年の秋に人間ドックに入って以来、週1回の休肝日を徹底してきた。
正確に言うと帳尻合わせの時もあったが、半年以上、これまで守っていた。それが今週は、これまでのルールを破ってしまった。しっかりと一週間飲み続けてしまったのだ。
言い訳をすれば、一週間の締めとなる本日は飲まないとつもりでいた。
本日が45歳の誕生日というどうでもいいような年であり、それでも大切な記念日であるということも含め、飲まないつもりでもいた。
しかし、飲んでしまったのだ。
家族と義母で中村公園のにぎりの徳兵衛に行ってしまった事も理由の一つだが、何気にお祝いの言葉を頂きうれしかったことも理由である。
この年になってお祝いの言葉を頂く事なんてないはずだが、多くの方からメッセージを頂いたのだ。
それはFacebookである。
プロフィールを公表しているため、自らアピールしなくても友達になった方は自ずと誕生日は告知されている。その中で、思いやりのある方がメッセージを送ってくれるのだ。
決して45歳の誕生日なんて喜ぶべき日でもないとは思うが、おめでとう、おめでとうと送られると必然的にメデタクなってしまう。
単純な人間なので、素直にうれしいのだ。だから、勢い余って飲んでしまった。
(やっぱり言い訳かなあ~)
大人になるとうれしい場面ではお酒は付き物である。それにより、よりうれしくなり気持ち良くなるのだ。感謝、感謝なのだ。
今週も精神的にはハードな一週間になる。しかし、多くの暖かい言葉を頂き、励みにもなった。きっと乗り越えられる。
そう思うと休肝日の約束を破った事なんて、小さな出来事なのだ。
(これも言い訳だが・・)
2011年5月21日
大丈夫か?グランパス!
本日のレイソル戦、前半は眠いゲームだった。
本当に昨年のJリーグチャンピオンかと思わせるくらいパスが繋がらない、思い切りがなく迷いがあり、とても退屈であった。
後半は途中からは見せ場は作ったものの、結果は0対0のドロー。
決定的なシーンがないまま、ゲームを終了した。
ケネディも金崎もマギヌンもいないため、サイド攻撃もまだまだのように思える。Jリーグ開幕後、まだ1勝という情けない状況は早く脱してほしいものだ。
ドラゴンズもそうだが、グランパスが勝ち進まない事には、僕自身も盛り上がらない。本日のような試合が続くようでは、ストレスがたまるばかりだ。
ピクシーの不満に満ちた表情も気持ち良くない。きっとこの後、リリースされるコメントも辛辣なものだろう。審判への批判もあるかもしれない。
しかし、そんなことよりも選手が小気味よく動き、パスを繋いで、ゴールを決める気持ちのいいゲームを見たい。
来週からはACLも再開され、タイトなスケジュールにもなる。それも乗り越え、昨年のような歓喜を味あわせて欲しい。
頼むぞ!グランパス!
そういえば、本日の放映ではピッチ解説を元グランパスの平野孝が務めていた。
懐かしい~。
そして、確か言っていた。
ストイコビッチ監督の事をストイコビッチ選手と・・・。まだ、そう思っているのかな?
2011年5月18日
丸の内を歩く その8
今週は気分が晴れない。外の天気はいいのに・・・。
気分転換に早めのランチに外に出る。午前中の会社周辺はとても静かだ。
人通りもほとんどない。周りのそれらしいお店がないのも影響しているだろう。
ランチはあんかけスパゲティ。
愛知県を代表する企業「CoCo壱番屋」の系列店だ。
名古屋のあんかけスパといえば、ヨコイやチャオが有名だが、この「パスタ・デ・ココ」はどこまで支持されているのだろうか。サービスはココ壱とほぼ同じである。
そして、外堀通りをブラブラ。少しずつ夏に近づく季節であるが、この鬱蒼とした緑に囲まれるととても心地よい。
爽やかな空気が流れているようだ。
会社から5分も歩けば、このような生い茂る緑に辿り着く。ありがたいことだ。
ここが愛知県図書館。
これまで、ほとんどというより、全く入館することはなかった。ぶらりと立ち寄るとのんびりした光景が・・・。平日昼間の図書館はこんなものかもしれない。昼寝している人も多い。自分も少し昼寝でもと思ったが、止めておいた。
交通の便から考えると、鶴舞図書館の方が利用者は多いのではなかろうか。本当にぶらりと顔を出しただけで、すぐ退出した。図書館も好きなんだけど・・・。
5月のブラブラ歩きは気持ちがいい。ぐるっと回って会社に戻る。
気持ちを入れ替え、午後からも仕事を頑張るとするか。
2011年5月16日
なぜ、国際教養大学で人材は育つのか
なぜ、国際教養大学で人材は育つのか (祥伝社黄金文庫) (2010/12/09) 中嶋 嶺雄 |
経営者のひとりとして、ここの学生を採用したいし、ひとりの親として、子供をこの大学に入学させたい。
自分のことはすっかり棚に上げているが、素直にそう感じたのであった。
(叶わない夢だろうけど・・・)
僕の大学生活は、ほとんど授業に出ず、成績も最低ランクで、クラブとバイトに明け暮れた日々だった。それが自分にとっては貴重であり充実した時間であったのは間違いないが、卒業して10年くらい経った時に、もっと学生時代に勉強すればよかったと後悔したのも事実であった。
(その思いを持ってタイムスリップしたところで、本当に勉強するかは不明だが・・・)
そんな思いを持つようになってからは、何故だか自主的に勉強するようにもなり、キャリアカウンセラーの資格を取ったり、ビジネススクールにも通うようになった。
勉強の必要性に気づくのが遅かったのだ。だから、このレベルなんだけど・・・。
今、メディアで取り上げられることが多くなった国際教養大学ではあるが、その理由はこの本書を読めば明確だ。就職率100%という実績も、それを目的にしていたわけではなく、日本人が目指すべき方向性を導いたから出た結果に過ぎない。
それは今後の大学のあり方だけでなく、今後、日本人がグローバル社会の中でどう戦っていけばいいのかも示唆している。
主体性や自主性を期待する前に必要なのは強制力であり、その強制力の中で鍛えられた後、真の主体性が芽生えるのかもしれない。
24時間365日開放されている図書館は、気軽さや自由さを表すのではなく、学生にとっては逆にプレッシャーを与えているとも言える。
著者である学長の理想を追求した姿には大いに感銘を受けた。
いつかこの大学に訪問し、実際の学生の学習態度、職員の働きぶりを覗き、その素晴らしさを実感してみたい。